軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

211ーまたまたシオン先生登場

「初めてではない方もおられますが、私は魔術師団副師団長のシオン・マグルスと申します。

皆さまに、魔力操作の手解きをさせて頂きます。宜しくお願いします」

早速、翌日からシオンの講座が始まった。騎士団員達は、興味津々だ。

俺はシオンに立ち会えと言われて、リュカと一緒に鍛練場に来て少し離れた所で見ている。

「リリ殿下、あれは何をされているんですか?」

「レイ、久しぶりだね。来てたの?」

「はい、お久しぶりです。アースがまた騎士団の鍛練を見学に行くからと、連れ出されました」

「そうなんだ。で、アースは?」

「さっきまで一緒にいたのですが……ああ、いました。あそこです。」

レイが指差す方を見ると、アースが騎士団員達が集まっている直ぐ近くに行って、同じ様に真剣にシオンの話を聞いている。

「あら、アースは一緒にやる気なのかな?」

「殿下、何をしているんですか?」

「あれ? あれはね、ボクの魔法の師匠のシオンが、騎士団に魔力操作を教えているの」

「魔力操作ですか?」

「うん、そう」

俺は、レイに昨日までの事を説明した。

「殿下も出来るのですか?」

「うん。出来るよ」

「僕にもできるかな……」

「レイはまだ属性とか見てもらってないんだよね?」

「ええ、あれは10歳ですからね」

「そうか。今迄一度も魔法は使った事ないの?」

「殿下、そんな事はありません。生活魔法は皆普通に使いますよ」

「そうだよね」

ちょっと、興味があるなぁ……

「ねえ、レイ。ライトだしてみて」

「ライトですか?」

「うん」

「ライト」

『鑑定』

あー……そっか。この歳だとこんなもんなのかな。

「殿下?」

「うん。まだ魔力操作と言えるだけの事はできてないよ。まだまだ魔力量も増えるだろうし」

俺はレイに魔力操作の基礎をチラッと教えた。

そして、魔力量を増やす方法も。

「殿下……それ僕が聞いても良かったのかな?」

「え? 駄目なの?」

「いや、分かんないです」

「でもさ、増やしたいと思わない?」

「殿下。そりゃ、思いますよ」

「でしょ? やってみて」

「内緒で?」

「別に内緒にする必要ある?」

「え? ないですか?」

「んー、分かんない」

「リリアス殿下!お願いします!」

あら、シオンに呼ばれたよ。

「じゃあ、レイ。ちょっと行ってくるね」

「はい、殿下」

俺はリュカと、シオンのところに行く。

「見た事がない方もおられるのです。殿下、実際にやってみて下さい」

「え、ボク? オクがいるじゃん」

「リリアス殿下」

シオンにじぃっと見つめられちゃったよ。分かったよ。やりますよ。

「リュカ、剣貸して」

「はい。殿下」

俺はリュカに剣を借りて、一連の付与をする。

――おおー!!

と、騎士団から声が上がる。

「はい、この様に剣に付与します。リリアス殿下は魔力操作がお上手なので、今サラッとされましたが慣れるまでは集中して感覚を覚えてください。ゆっくりで構いません。

では、殿下。ブーストを」

シオンに言われた通り、ブーストを掛ける。

俺の身体が白く光った。

「スゲー!!」

ん? この声は、アースだな。

騎士団に混じってんじゃねーよ。何してんだ?

「これは、魔力を身体の中に行き渡らせます。魔術師団が、皆さんにブーストをかけますね。あれを自分でやっています。

リリアス殿下は、光属性なので白ですが、他の属性の人はまた違う色が現れます。また、色が出なくても大丈夫です。リリアス殿下の様に色が出る方が、珍しい事ですから。

では、殿下。プロテクトをお願いします」

はいはい。シオン先生の言う通りにしますよ。

プロテクトを掛けた。俺の身体の周りに虹色に光る膜が出来た。

――おおー!!

と、騎士団とアースがまた声をあげた。

「魔術師団が、プロテクトを掛けますね。あれを、自分でやっています。この時の色も、リリアス殿下だからです。色が出ない方が普通です。

では、皆さん。実際に、魔力操作の練習をしましょう」

さて、俺はもういいな。

「アース、何やってんの?」

「リリ殿下、スゲーな!」

「もう、騎士団じゃないんだから」

「いや、だってさ。興味あるじゃん? ほら、レイだってやってみてるし」

えっ? と思って振り返ってみると、レイが魔力操作をしようと集中していた。

このふたりは……いいのか?

「アース、邪魔しちゃ駄目だよ。レイの所に行こう」

「ええー!」

ええー! じゃねーよ!

俺は、アースを引っ張ってレイのいる場所まで戻る。

「リリ殿下、凄い!」

「え? レイ、どうしたの?」

「殿下って、やれば出来るんだ!」

あれ? ディスられてる?

「ボク、部屋に戻るけど」

「一緒に行ってもいい?」

「ああ、アース。いいよ」

「じゃあ、僕も」

3人で部屋に戻る。リュカも一緒にね。

「リリアス殿下、魔石が届いてますよ」

「ああ、ニル。それ付与しなきゃいけないんだ」

「え、殿下。こんなにですか?」

「うん。そうなの」

アースとレイが、ユキの側に行く。

「なんだ、来たのか」

「うん。ユキ、久しぶりだね」

「相変わらず、ユキはかっこいいな!」

そこに、母が入ってきた。

「リリ。ねえ、どっちがいいかしら?」

なんだよ。どっちでもいいよ。

あれだよ。フィオンの婚姻の時に俺が着る衣装の事を言っている。

「エイル様、お久しぶりです」

「ご無沙汰してます」

アースと、レイが母に挨拶をする。

「あら、お久しぶりね。ねえ、リリは白の方よね?」

「はぁ……」

「…………」

な、なんでもいいよな?

「母さま、ボクどっちでもいいです」

「リリ、そんな事を言っていては駄目。もう、来週なのよ」

「はい」

マジ、なんでもいいよ。

「リリ殿下、何ですか?」

「フィオン姉さまの婚姻だよ」

「ああ、エイル様おめでとうございます」

「有難う。あなた達は出ないの?」

「はい。僕達はまだ子供ですから」

「あら、そうなの?」

「はい、父と母は出席します」

そうか。アースとレイは出席しないのか。