軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第三十話~戦場で大暴れしました~

翌日、修理の終わったミスリルアーマーを身に纏った俺はマールと一緒に軽騎兵大隊の隊長と打ち合わせをしていた。

「クロスロードと、えーと……」

「テレスコですね」

「そう、テレスコの戦況はどうなんだ?」

「今朝一番の通信によると、どちらも順調に魔物を撃退しているようです。ただ、グロウディスの方は状況が良くないようですね。飛行型の魔物が多いらしく、苦戦しているようです」

飛行型の魔物が相手だと強固な防壁が意味を為さないからなぁ。

直接防御の薄い後衛を狙われる恐れも高いし、そりゃ厄介だろう。

「やっぱりグロウディスに向かうのが良さそうだな。急ごう」

「はっ!」

一日休んで、兵達もリフレッシュできたようだ。

王都アルフェンの防衛戦終了後、休む間もなく部隊を再編成してベルリオンに来たからな。

VITおばけの俺はともかく、いくらタフな騎士の方々とは言えキツかっただろう。

馬も休ませたり、場合によっては交換したりしなきゃいけないしな。

「やっぱり少し減りましたね……」

「いくら残敵の掃討がメインとは言え、魔物が相手だからな」

軽騎兵大隊も昨日の戦闘で軽微ながらも被害を受けた。

幸い、死者は出なかったようだが重傷者が十数名出て、戦線を離脱している。

いくら回復魔法で傷は治ったとしても、元通り動けるようになるまでは数日から一週間、下手をすれば数ヶ月単位で療養が必要になる場合もあるのだ。

以前トロール退治で腕を負傷した槍使いのおっさんは今頃どうしてるかね。

ベルリオンから馬で走って三日、目の前で繰り広げられている大乱戦に俺は思わず呻き声を漏らした。

ドラゴンよりは随分小さいが、翼のようなものが生えた竜みたいな魔物が目の前の城塞都市の上空を舞っている。

それだけではなく、昆虫型や羽の生えたライオンみたいなヤツだとか、多数の魔物が城壁上の兵を襲撃しているようだ。

地上は地上で城壁に張り付き、よじ登っていく魔物だの棍棒みたいなものでガンガンと城壁を叩いている巨人みたいな奴だのがわんさかいる。

王都からの増援である二千五百の救援旅団も圧倒的な数の魔物相手に防戦を強いられているようだ。あの様子だと死傷者もかなりの数が出てそうだな。

「勇者殿……如何致しますか?」

優先順位をつけなければならない。

軽騎兵大隊はマールを連れて救援旅団に合流してもらった方がいいだろう。

俺は最優先で城門を攻撃している魔物を蹴散らす必要がある。城門が破られればグロウディスの市民に甚大な被害が出るだろうし。

その後は上空を掃除して、残敵を掃討か。行きがけの駄賃に進路上の魔物を可能な限り蹴散らしていくとしようかね。

「俺が活路を開くから、軽騎兵大隊は俺に続いて救援旅団と合流してくれ。マールも救援旅団に合流しろ、無理はするなよ。その後俺は敵陣を突破して城門を攻撃している魔物を叩く。機を見て反撃に出るよう旅団長には伝えてくれ」

「はっ!」

「わかりました。タイシさん、無理をしないで下さいね」

「善処する。行くぞ! 俺の後に続け!」

馬を降り、接合剣を掲げて魔力を篭めながら疾走を開始する。

後ろから鬨の声が聞こえてきた、轟く馬蹄の音が頼もしい。

「吹き飛べ!」

接合剣から放出された魔力が複数の爆裂光弾と化して進路上の魔物の群れに突き刺さった。

次々と起こる爆発、ギャグ漫画か何かのように吹っ飛んでいく魔物達。いや、色々千切れ飛んでるからギャグ漫画って言うのは無理があるか。

射線上に味方がいると大変なので光線や魔砲は使えない。極大爆破は味方ごと吹き飛ばしかねないから、乱戦でのメイン魔法は爆裂光弾になる。

これも気をつけて使わないと味方を巻き込みかねないけどな。

「おらおら退けろ雑魚どもーッ!」

進路上を塞ぐ魔物どもを魔力を篭めた接合剣を振り回して消し飛ばす。

なんというかこうなってくると剣術レベル5とか関係ないね。だって振れば消し飛ぶし。

俺はドMのバトルマニアじゃないから強武器の使用はやめないけどな! 命掛かってるんですよ、こちとら。

時折ジャンプして飛び上がり、救援旅団と戦っていたり軽騎兵大隊の進路上を塞いでいたりする魔物を爆裂光弾で吹き飛ばす。

空中に静止したり飛んだりできる魔法があれば楽なんだけどなぁ。飛行するための魔法が風魔法にあるだろうか?

昨日のうちに試しておけばよかったな。スキルポイントは有り余ってるし。

そうして戦っているうちに救援旅団のすぐ傍に到着した。

「来た! 勇者殿が到着したぞ!」

「これで勝てる!」

と、大歓迎状態だった。

若干言葉が違うが、どこか聞いたことのあるフレーズだ。

軽騎兵隊の合流まで周辺の魔物を掃討する。マールも無事のようだ。

「城門の掃除に行ってくる。無理するなよ!」

「はい、タイシさんも気をつけてください!」

無事マールが救援旅団と合流したのを見届け、俺は救援旅団の正面に展開している魔物の群れに突っ込んだ。

ゴブリンやオークなどの見覚えのあるヤツから、なんかデカいカマキリみたいなのとか、腕が六本ある二足歩行のクマみたいのとか見覚えのないやつまで選り取りみどりだ。

ゴブリンを蹴り飛ばして木っ端微塵にし、オークは左手に展開していた光弾の魔法で頭を吹き飛ばした。カマキリの鎌を避け、逆袈裟に接合剣を閃かせて消し飛ばす。クマみたいなものも一緒に吹っ飛んでいった。

時に接合剣、時に魔法、或いは己の肉体から繰り出す蹴りや拳で魔物を蹴散らしながら魔物の群れを切り裂いてゆく。

十分に救援旅団との距離は稼いだ、周りは三百六十度魔物だらけだ。

「はーっはっは! 吹き飛べぇい!」

身体全体に魔力を集中し、爆発させる。俺を中心に閃光と爆発が発生し、周りの敵を吹き飛ばした。魔力爆発の魔法は実に爽快である。

すかさず城門に向けて走る、走る。

魔力爆発の余波でふらついているトロールを蹴り飛ばし、更に反動で空中から進路上に爆裂光弾をばら撒き、接合剣を振り回して襲い掛かってくる魔物を消し飛ばす。

俺の通り道には屍山血河が築かれていた。

「うおおぉぉぉぉっ!」

城壁に近づくにつれて大型のモンスターが増えてきた。

馬鹿でかいキマイラのような魔物が目の前に立ち塞がる。

身体は鱗のびっしり生えたライオンか何かのようで、蛇とワニとカメレオンみたいな頭がついていた。爬虫類系キマイラだな。

『キシャァァァァッ!』

蛇のような頭が威嚇音と共に紫色の毒霧のようなものを吐いてきた。

残念、俺には完全な毒耐性があるのでした。

「無駄ァ!」

俺は構わず毒霧に突っ込んで接合剣を袈裟懸けに振り下ろす。

爬虫類キマイラの上半身が消し飛んだ。おお、アワレアワレ。

とは言え特殊攻撃は少々怖いな。

「ウィンドシールド!」

細かい飛び道具やら破片やらブレスやらを防げる上に、空気抵抗まで減衰してくれるウィンドシールドさんは良魔法やでぇ。

再び城門への突撃を開始する。

「そぉいやぁ!」

城門近くにたむろしている筋肉ムキムキマッチョマンな巨人っぽい魔物の横腹に飛び蹴りを食らわせる。二匹ほど巻き込んで横に吹っ飛んでいった。

接合剣を鞘に収め、両拳を握りこむ。接合剣を下手に振ると城壁をぶっ壊しかねないので、ここはステゴロで行かせてもらう。

『ゴォァ!』

「おらぁ!」

巨人っぽいやつが巨木から削りだしたと思われる棍棒を叩きつけてきたので、魔力を篭めた素手でぶん殴って粉砕してやった。

おお、こいつ一つ目じゃないか。サイクロプスとかかね。

「ふんっ!」

棍棒を粉砕されてポカンとしているサイクロプスを魔力を篭めたローキックで強制的に転ばせ、その足を抱え込む。

脳裏にプロレスの登場シーンとかで流れるあの音楽が流れ始めた。

「ヒャァァァッハァーーー!」

自分の数倍どころじゃきかない巨体を豪快にジャイアントスイングし、城門に張り付いているのを含めサイクロプス達を薙ぎ倒す。

そのまま魔物の群れにぶん回していたサイクロプスを放り投げてやった。魔物達の悲鳴と鈍い落下音が響いた。なんということでしょう。

城門前を占拠した俺は両手を左右に向ける。

魔力収束、発動。

「せめて痛みを知らず安らかに 死 ぬ が よ い !」

両手から極太の輝く帯が伸び、城壁に肉薄していた魔物達を消し飛ばした。

周りに誰も居ない戦場ならこれでローリングしてやるところなんだがな。

とりあえず上空の敵も掃除しなければならないので、城門の上に一気にジャンプする。

「あ、なっ!? えぇっ!?」

「落ち着つきたまえ。王都から救援に来た勇者だ。上空の敵を片付けるぞ」

うろたえる兵士を無視して俺は接合剣を抜き放ち、上空を旋回する飛行型の魔物を睨みつけた。

「ふぅ……」

作業や通行の邪魔になる魔物の死体を一通りストレージに収納し、俺は溜息を吐いた。

今回も勝った。しかし、空中から激しい攻撃に晒されていたため、グロウディスの防衛戦力にはかなりの被害が出ていた。

圧倒的な数の魔物と野戦をせざるをえなかった救援旅団にも少なくない被害が出ている。

「お疲れ様です、タイシさん」

「マール! 休んでろって言っただろ」

「大丈夫ですよ、これくらいかすり傷です」

マールはそう言って左腕を動かして見せた。

彼女が身に纏っているドレスアーマーの左腕部分、ミスリル製の糸を編みこんで作ったミスリルメッシュが破れ、素肌を晒している。

先ほどの戦闘でマールは回復薬を駆使して後方で負傷兵の治療をしていたらしいのだが、そこにカマキリ型の魔物が前線を飛び超えて突っ込んできたらしい。

マールはそのカマキリ型の魔物を周りの兵士と協力して倒しはしたものの、負傷したのだ。

幸いマールの言うようにかすり傷だったようだが、マールが負傷したと聞いた時は思わず取り乱した。

「それを修理するとなると、王都に戻らなきゃならないな」

「うっ……そうですね」

ベルリオンで鎧の補修を理由に俺を休ませた手前、マールも俺には反論できまい。

救援旅団は一旦王都に戻り、再編成をする予定だそうだ。マールにはそれに随行して王都に戻ってもらうことになっていた。

「大丈夫だ、俺の規格外さは十分見ただろ?」

「そうなんですけど……心配ですよ」

「そりゃ俺だってそうだよ。目の届かないところにマールが行くのは不安だ。でも、それが一番安全だからな。本当は一緒に行け……れば」

ふと思い出す。

そう言えば、空間魔法ってのがあったじゃないか。

あれでテレポート的な事はできないんだろうか?

「ちょっと待ってくれ」

今の俺のレベルは61、流石にレベルアップが鈍化してきた。

身体強化の利くSTR、VIT、AGIは揃って1500を突破しているし、何のブーストもかかっていないDEXでも446、POWも884、MPなんて4000を超えている。

そして最近スキルポイントを全く使っていなかったので、239ポイントも余っている。

一気に空間魔法を最大まで取ると、空間魔法のスキル欄に使える魔法が表示された。宝箱、短距離転移、空間結界、空間切断、長距離転移、空間振動、空間拡張、転移門。

あるある、あるじゃないですか。長距離転移とか転移門とか使えそうなのが!

「ぴこーん、タイシは空間魔法を閃いた!」

そう言いながらマールの背後に短距離転移で回り込む。この短距離転移というのは大体目で見える範囲に転移することが可能なようだ。

「何言ってるんで……えっ?」

「わっ!」

「きゃあ!?」

びっくりするマールに背後から抱きついてやる。

すぐに俺だと気付いたらしく、マールは呆れたような溜息を吐いた。

「もう! 何するんですか! びっくりしましたよ!」

「まだまだ驚くのは早い、ぞっ!」

今度は長距離転移を試してみる。

鮮明に思い出せる場所になら転移できるようなので、首都アルフェンの城壁の上にある詰め所に転移してみた。

「へっ? こ、ここ、王都の……?」

「うむ、大氾濫の日に過ごした見張り小屋というか詰め所だな」

マールの手を引いて詰め所の外に出る。

そこにはもはや見慣れた首都アルフェンの光景が広がっていた。

俺は王都の外にある俺が作ったクレーターの一つを脳裏に刻み込む。

「大成功だ」

「え、ええ? 何ですかコレ……幻かなにかじゃないですよね?」

「空間魔法だよ。一瞬で離れた場所に行ける魔法だな」

もう一度グロウディスの先ほどまでいた場所に転移する。

短距離転移は一回当たりの消費MPが20、長距離転移は100みたいだな。

「どんどん人間離れしていきますね」

「だってホラ、勇者だし」

「そういう問題ですか?」

「便利でいいじゃないか。馬に乗ってお尻痛くならなくて済むし」

「それは確かに」

そんな話をしながら、俺とマールは救援旅団長の元へと向かった。

無論、転移門を使って部隊を迅速に移動するためである。大部隊をほぼタイムラグなしで送れるのは大変なアドバンテージだ。

特に、今のような状況では。

「転移門、ですか」

「ええ、空間魔法というものなんですがね。短時間で大量の人員や物資を俺の行った事のある場所に送れます」

「それは願ったり叶ったりですが……」

旅団長が言葉を濁す。

恐らく突飛な話過ぎて信用できないんだろう。

「では我こそは、という人を集めてください。実験をしましょう」

俺の一言で転移門による転移実験が決まり、すぐに歩兵六名と下士官一名からなる分隊が抽出されてきた。

士官を含め、全員が叩き上げの歴戦の勇士といった風貌である。

「では、転移門を開きます。場所は王都アルフェンのすぐ近く、俺がこさえたクレーターの一つですね」

そう言って俺は転移門を作る。消費MP200、効果時間10分、任意で消せる、と。

俺が魔法を発動すると、一辺3メートルほどの正方形の黒いガラスのような膜が出来上がった。これが転移門なんだろう。

「どれどれ」

俺は徐に近づき、膜に向かって右手を突き出す。ズブリと向こうに突き抜けた。

「裏側には突き抜けてませんね」

横から見ていたマールが声を上げる。問題なさそうなのでそのまま進んでみた。

問題なく目標のクレーターに辿り着くことが出来た。俺が引き返して問題ないことを告げると、ぞろぞろと実験分隊が俺について門を抜けてくる。

「これは……間違いなく王都ですな」

「すげぇなこりゃ。重い荷物を背負ってえっちらおっちら歩かなくて済むようになるぜ」

「足腰が鈍っちまうなぁこりゃ」

兵達は軽口を叩きながらも素早く散開し、槍を構えながら周辺の確認をする。

どうやら問題ないようだ。

「一度戻りましょうか」

「はっ! 戻るぞ!」

全員で今入ってきた転移門を引き返し、元の場所に戻る。

この魔法の問題は消費MPと効果時間だ。ここに居る正規兵全員を送るとなると、どれだけの時間が掛かることか。

今の時間当たりのMP回復量が約600。一時間で三回分――いや、消費MP軽減も考えれば四回分は回復するわけだから、MP的には何の問題も無いか。

実験の成功を受けて旅団長と話し合った結果、負傷していない兵士をこのままここグロウディスに700人残し、その中からベルリオンに350人を送って防衛力の維持を行なう。

同時に戦死者や負傷者を含めた残り約1800人弱を王都アルフェンに送るという事になった。

「マールも王都に戻れ」

「タイシさんはどうするんですか?」

「クロスロードに行く」

戦況は悪くないらしいが、決して予断を許す状況ではないだろう。

救援は早ければ早いほど良い筈だ。あそこには知り合いも多いし、できるだけ早く助けに行きたい。

本当なら今すぐにでも飛んで行きたいところだ。だが、流石にこの場を放り出して行くわけにもいかないだろう。

「いいえ、勇者殿。勇者殿にも一度アルフェンまで戻っていただきたいと思います」

旅団長の言葉に俺は思わず眉を顰める。いや、ここで感情的になっても仕方が無い。

俺は頭を振って一度深呼吸し、旅団長に続く言葉を促した。

「王都で冒険者や市民兵等の義勇兵を含めた救援部隊第二波の編成が終わっているようです。正規兵の補充要員の編成も急がせておりますので、そちらの手勢を引き連れて向かっていただきたいとのことです」

「了解だ、すまない」

俺一人で戦場の敵を掃討できるわけではない。

俺が出来るのは敵主力を引き裂き、ぼろぼろに痛めつけることだけだ。

散り散りになった魔物を残らず掃討するにはどうしても数が要る。

自惚れてはいけない。俺は確かに強力な力を持ってはいるが、俺一人では戦えないのだ。

複数開いた転移門に続々と兵達が消えていく。

主な人員は負傷兵や輜重部隊、騎兵だ。グロウディスには歩兵をメインに残していく形となった。

残していくうち半数の350人はグロウディスにある馬車や馬を徴発してベルリオンに送るらしい。

ベルリオンでは住人達も駆り出され、魔物の死体の処理を急ピッチで進めていた。

早めに処理をしてしまわないと疫病の原因となったり、最悪アンデッドになったりする恐れすらあるからだ。

まぁ、暫くベルリオンでは肉料理に困ることはなくなるだろうな。毒持ちも居るから食中毒に気をつけなくちゃならないだろうけど。

とりあえずこうやって転移門で兵を移動させている間は何もすることが無い。

10分ごとに張り直さなければならないし、転移中に効果時間が切れてとんでもないことになったりしたら困るので、各ゲートの残り時間をしっかり確認しておかないとならないのだ。

兵に見られている手前、あんまだらだらしてるわけにも行かないしな。実に暇である。

なので辺りを見ているしかない。

「退屈そうですね」

「実際暇だからな」

マールがくれた魔力回復ポーションを口に含む。

苦い、苦いとしか言いようが無い。コーヒーとかお茶とかピーマンとかの許せる苦さじゃなく苦い。冒涜的な苦さと言わざるをえない。

「マールさんや、もう少し美味しく作れないものかね」

「良薬口に苦し、って言うじゃないですか」

「そこで諦めず美味しく作るのは重要だと思うんだ」

「うーん、前向きに検討します」

そう言って難しい顔で考え事を始めるマール。いつの間にか錬金術のレベルも3になって一人前だ。

そろそろ性能だけでなく味も追求して欲しいと切に願うばかりである。

苦い。泣きそう。