軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

73 カッコいい倒し方

次のホーンラビットも同じように時間をかけて倒していく。まずは慣れないとね。ずっとやっていると精神的に疲れてくるので、気分転換に玉玉ねぎの収穫をする。

もう気分は玉ねぎ農家よ。???が出るまで収穫し続けたらどれくらいの在庫になるかしら? 今後はスーパーで買うことはなくなりそうね。そのうち友人達にお裾分けしに行かなくちゃだわ。

まだ時間はかかるけど、一応は盾がなくても倒せるようになった。出来ればもう少し時間を短縮したいので、次は避けた瞬間に斬りつける方法を試してみよう。できたらカッコいいんじゃない?

実際にやる前にしっかりとイメージを固める。ここまでは完璧なんだよな~。上手く動けないだけで…。

何度か攻撃を避けながらタイミングを見計らい、ちょうど横にきたところで斬りつける。空中の虫を叩く時の感じだ。ふんっと力任せに剣を振る。虫とは違って大きいのでちゃんと当てることができたよ。

当たることは当たったけど胴体部分だったからか一撃で倒すことは出来なかったようで、ジタバタと動いている。放っといてもそのうち倒せそうだけど、ちょっと可哀想なのでザックリ仕留めておいた。

「意外といけるもんだね。最初よりもステータスが上がったからかな?」

私の場合、ステータスの伸びが悪いので全体的に低い。他の人のステータス値を知らないので私のが低いとは限らないんだけど、ゲームだとレベル11はもう少し強いっていうか、ステータス値が高いイメージがあるのでやっぱり低いんだろうな。

同じレベル11の人のネット書き込みを見たけど、すでに8階層まで行っているって書いてあった。事実かどうかはわからないけど、特に反応がなかったのでそれくらいなら普通なんだろう。

ちなみに、今のステータス値はこんな感じだ。

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名前 宇佐見詩織 LEVEL11

年齢 45歳

性別 女性

職業 コレクター

スキル 何でも集めたい~ドロップ率100%~

もっと何でも集めたい~インベントリ~

何でも知りたい~ダンジョン図鑑~

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HP(体力) 54

MP(魔力) 71

STR(力) 23

DEF(防御) 28

AGI(敏捷) 25

DEX(器用) 41

INT(知力) 45

LUK(運) 40

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ステータス値をみると魔法使いタイプなんだけど、魔法が使えないからなー。それに、力と防御と敏捷って、私の年齢と運動不足が影響しているんじゃないの?

最初に比べると若干マシになったので、気長に頑張りましょうかね。このまま成長すれば一般的なレベル11くらいのステータスにはなるだろう。

そのあとは時間をかけながら1体ずつ倒していき、タイミングの確認や動きの調整をした。変な体勢で攻撃すると逆に私がダメージを受けるのよ。肩とか腰とかに…。慣れるまでは丁寧に対応するようにしないといけないな。

そろそろ帰宅する時間になったところで良輔が下の階層から戻ってきた。盾を使わなくてもホーンラビットが倒せるようになったことを報告して、ついでに動きを見てもらう。

細かいことだけど、横に避けるタイミングとか腕の振り方とか自分じゃわからない箇所を教えてもらった。変な癖がついてから直すより今のうちに正しい動きを覚えたほうがあとでラクだから真剣に教えてもらったよ。身につけばいいけど。

「ビッグピッグの肉10個あるけど全部使う?」

「使う。前のと合わせていろいろ作りたいんだよね。てか、よく10個も持ってこれたね、約10キロでしょ。」

「リュックに詰め込んできた。その肉全部あげるから出来たら食わせてよ。リクエストも聞いてくれると嬉しい。」

「いいけど、作れない物もあるからね。」

「了解。カツ丼とかどう?」

「いいね〜。材料はあるからすぐに作れるよ。」

「んじゃ、今日の晩飯はそれにしてほしい。」

魔石の買取を終わらせて帰宅する。今日の稼ぎは13000円だ。ちょっとだけ減ったけど、まあ許容範囲だろう。ホーンラビットの肉と玉玉ねぎ、キノコの金額を考えれば十分儲けたはずだ。

諸々片付けたあと料理を始める。調味料と卵以外はダンジョン食材だ。買うと結構いいお値段になるみたいなのでお安く作れるのはありがたい。

お肉を包んである葉っぱを剥がすと中からキレイなピンク色の肉の塊が出てくる。葉っぱはまだ緑色だから生でも食べれる。失敗して生焼けだったとしても安心だな。

肉の種類はたぶん肩ロースで合っていると思う。どうやら塊によって種類が違うみたいだ。何が出るのかワクワクするね。

贅沢に分厚く切ってトンカツを作る。専門店で出てくるような豪華なお肉はテンションが上がるわね。作るのも楽しいわ。

せっかく揚げ物をするんだからまとめて作っちゃったほうがあとでラクだ。明日使う分を残してトンカツを量産しよう。

次の塊肉の葉っぱを剥がす、これも肩ロースだ。トンカツにしてしまおう。ヒレはもちろんトンカツだ。

上手く揚げることが出来たので、ちょっとだけ味見をする。分厚いトンカツザクザクと切り分ける。中は薄っすらピンク色だけど、十分火は通っているようだ。最初の一口なので何もつけないで食べる。

「……ブランド豚だ。コレ、めっちゃ美味しい、高い豚肉の味がする。脂が甘い…。」

このままトンカツとして食べるだけでも美味しいのに、コレを使って作るカツ丼は間違いなく美味しいだろう。むしろ、今日はトンカツとして味わうべきじゃないか?

この後まだまだ揚げるから半分はトンカツ、半分はカツ丼で楽しむことにしよう。ビールにも合いそうだな。