軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

44 まだ掃除中

日曜日、今日も1日掃除をする。昨日は家中モクモクしたので、換気したら掃除の続きをやらないとな。

「俺も掃除手伝うよ。」

「助かるけど、今日は予定ないの?」

「ダンジョンに行こうと思ってたけど、掃除を先に手伝うわ。」

「んじゃ、よろしく。」

良輔は天井の埃を払ってくれたり手の届かないところの拭き掃除をしてくれたり、何かと気が利く。窓掃除をしたいと言ったら芦屋家に戻り、大量の水を汲んできてくれた。

コイツ、便利だな。なんていうか、マメ? 一々指示を出さなくても率先して作業してくれるからすごく助かるわ。2階の空き部屋は全部掃除してくれた。

お昼になったのでお弁当を食べることにした。持ってきてくれた水で手を洗い、濡らしたハンカチで軽く顔拭く。もー、あっつい。シャワー浴びたい。

「お昼、何がいい? お弁当いろいろ準備してあるけど。」

「何でもいいの? あるなら唐揚げ食べたい。」

「あるよー。ハンバーグもカレーもオムライスもあるよ。」

「んじゃ、唐揚げとカレーがいい。」

はいよーっとお弁当を出してあげる。出したお弁当は出来立てホカホカの状態だ。

「それめっちゃ便利だな。俺もそのスキル欲しい。」

「このスキルだけで探索者になってよかったと思えるくらい便利だよ。バレないように使うのが少し面倒だけどね。」

喋りながら食事を済ませてデザートを食べる。今日もスライムゼリーを凍らせたアイスだ。なかなか在庫が減らないので頑張って食べている。

「結構美味いじゃん。味がランダムなのも楽しいし、甥っ子達が好きそう。」

「いっぱいあるからあげるよ。私も食べているけど、ちょっと飽きてきたから。凍ったのと冷やしただけのがあるよ。」

「妹も喜ぶよ。後で家に行こう。」

少し休憩してから掃除の続きをする。2人でやった分予定よりも早く終わった。あとは残っている遺品の整理と不用品の処分だな。

良輔が1度帰ると言うので私も一緒に芦屋家に向かう。リビングで妹夫婦がくつろいでいたので挨拶してからお土産を渡すことにした。

「これ、息子君達にお土産ねー。拾った物で悪いんだけど。」

「えっ、拾った?」

「ドロップ品でしょ。お義兄さんも探索者やってるじゃん。」

「詩織ちゃん、探索者なの!?」

「そうだよー。だから拾い物がお土産です。」

「確かに拾い物だね。息子達呼んで皆で食べよう。」

3兄弟はリビングに集まると、おばちゃんありがとー、いただきまーすっと元気よく挨拶して、楽しそうにゼリーを選びだした。凍ってるのはこっちで冷やしたのはこっちだよーと伝えると、妹夫婦も一緒にワイワイ騒いでいる。

3兄弟はDTubeを見ているらしく、動画のヤツだぁ、意外と美味しいねー、なんて言いながら楽しそうにしている。持ってきてよかったな。

「おーい、詩織、ちょっと来てくれ。」

良輔が2階に上がる階段から私を呼んだ。とりあえず良輔の部屋までついて行くと中に案内される。何か段ボールがすごいんだけど。

「この段ボール収納してくんない? あと、こっちの荷物も。」

「あ、部屋空けるの?」

「うん。甥っ子が使いそうな物以外は移動か処分しないとな。1日でやったら不自然だから、ここの荷物だけお願い出来るか?」

「いいよ。んじゃ、入れるねー。」

バレない程度の荷物を収納したらリビングに戻る。3兄弟達はまだゼリーに夢中だ。腹壊さないように注意しないとな。

「 恵美(良輔の妹) ちゃんはデザートとかって作る?」

「簡単な物なら出来るけど…。」

「ゼラチンがたくさんあるんだけど、消費が追いつかなくてね。もしよかったら要らない?」

「貰っていいなら貰うけど、ゼリーかプリンしか思い浮かばないんだよね。子供達のおやつになるからありがたいけど。」

「私も似たようなもんだよ。探索者協会で買取はしてるけど、売っても買っても大した値段にならないのに、食品関係のドロップ品は手続きが面倒だからね。あげる方がラクなのよ。」

「そういうことなら遠慮なく頂きます。ありがとね。」

食品関係のドロップ品は、日時やどの魔物からドロップしたのかを書類に記入して、ドロップ品の査定を受けてから買取になるので魔石を売る時より時間がかかる。

特に肉類は鮮度が悪いと買取できない場合があるので、結構めんどくさい。

私はホーンラビットしか倒したことがないから他は知らないけど、肉を包んでいる葉っぱの色によって鮮度がわかるらしい。

ドロップしたばかりの時はキレイな緑色の葉っぱで、12時間経過すると茶色の葉っぱになるらしい。食用不可になると葉っぱは真っ黒になるそうだ。

そして、緑色の葉っぱで包まれている肉は生食可らしい。茶色の葉っぱは火を通せば食用可、黒色は捨てなさい。

さすがに、ホーンラビットを生で食べようとは思わないけど、一応は生でも食べられるらしいよ。

車に戻りインベントリの中からゼラチンを出して鞄に移していると、段ボールを抱えた良輔がやって来た。どうやら少しずつ移動してますアピールらしい。

その後、追加のゼリーやゼラチンを渡したり、良輔の部屋の明け渡しについて話したりしてから私の実家に帰った。

「持ってきた荷物はどうすればいい? 良輔の家まで運ぶ?」

「適当に詰めたから後で整理する。2階の空いてる部屋に置いといていい?」

「いいよー。」

整理するなら1度出さないといけないだろうから、他の部屋より広い2階の部屋にでも置いとくか。