軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

36 宅飲みします

「あ、東堂課長、お疲れ様です。引き継ぎいいですか?」

「えぇー、今? あのあとで?」

「木本さんのことですか? 優しく諭したらわかってくれました。問題ないですね。」

「優しい…? アレで?」

「めっちゃ優しかったですよ。暴言ははいてません。」

「昔に比べたら…、まあ、まだマシか?」

「全然ですよ。とてもお上品に話せました。それより、明日なんですけど、」

「今日の会議の続きをやるって。メンバーも同じでだそうだ。」

「了解です。」

仕事も終わったし、今日は久しぶりに家でガッツリ飲みたいなー。最近、調べ物ばっかりでちょっとしか飲んでなかったし。そうだ、DTube見ながら焼き鳥食べよう! 思いっきりビール飲みたい。ソファーに寝そべってダラダラしよう。

フンフンと鼻歌を歌いながら帰る準備をする。焼き鳥は何を買おうかなーっと考えていたら、中原君達に呼び止められた。

「宇佐見係長、すいません。ありがとうございました。」

「うん? いいのいいの。木本さん、ちゃんとわかってくれるといいね。」

「そうですね。ついでにもう1つ、相談していいですか?」

「仕事でわからないところあった?」

「いえ、探索者の活動についてで…。」

「急ぎの感じ? 命にかかわる?」

「あー、何か予定ありましたか?」

「家でビール飲みながら焼き鳥食べる予定。」

「じゃあ、飲みに行きませんか? 相談も3人と一緒にしたいので。」

「うーん、今日は家で飲みたいから今度でいい?」

「そうですか…。」

「どうしても今日がいいなら家に来る? 4人なら部屋に入るし。」

「いいんですか?」

「お酒とか買い物して帰らないといけないから面倒だけど、それでも構わないなら家でいいよ。」

「それでお願いします! いろいろ買って行くんで!」

「3人は大丈夫なの?」

「大丈夫です!」

前田君達も乗り気だ。そんなに相談したかったのか。何か悪いことしちゃったかな? でも、今日はもう家で飲むって決めちゃったんだよ。上司モードはもうオフなんだ。スッピンでダラダラしたかったんだよ。

まあ、家でなら少しくらいだらけてもいいよね。最低限、保っていれば大丈夫なはず。とりあえず、焼き鳥買いに行かないと。

ーーーー

会社からの帰り道にスーパーがあるので、そこでお酒やつまみを購入。上司なのでちゃんと全額出しましたよ。テクテク歩いて自宅のマンションに帰宅した。

「家近いッスね。歩いて20分ぐらい?」

「そうだね。会社から近いだけで選んだマンションだから。間取りとか設備とか事故物件とか全無視して近さで決めたの。家賃も意外と高くないし。」

「ガチの事故物件ですか?」

「私の前の入居者が部屋で亡くなってるけど、調べてみたら普通に病気だったし。もし、お腐りになられていても今がキレイなら一々気にすることでもないから。」

「へぇー。んじゃ、何ともないんですね。」

「ないない。10年以上住んでるけど1度も何もないよ。」

そんな話をしながら部屋に到着。お邪魔しまーす、どーぞーのやりとりをしてからリビングに。尚、家のリビングはあまり物がないので広く感じるらしい。正確にはリビングダイニングなんだが。

遊びに来た友人曰く殺風景だと。その代わり寝室は物であふれているけどね。女子らしく観葉植物でも置けばよかったかしら?

「え、めっちゃ広くないですか?」

「本来、ダイニングテーブルとか置くところを置いてないからじゃない?」

「ああー。そうかも。」

「んじゃ、適当に座って。ソファーの下もちゃんとキレイにしてあるからラグに座っちゃっても大丈夫だよ。」

「ありがとうございます。」

買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れたり、つまみを出したりと準備する。手伝おうとオロオロするのが何とも初々しい。座ってテレビでも見てるように伝えキッチンに戻った。

準備出来た物をテーブルに運んでもらう。足りなかったらあとで何か出してあげよう。揃ったら軽く乾杯した。

ぐいっと半分ほど飲んで一息つく。はあー幸せ。これよ、外ではやりづらいイッキ飲み。

私が1人でグビグビ飲んでると何故か心配されるから、外で飲む時は少しずつしか飲めない。多分、やけ酒に見えるから心配されるんだろうけど。

焼き鳥を食べてビールをぐいっと飲む。美味しいー。これでスッピンにTシャツと短パンだったらもっと最高だったろうな。