作品タイトル不明
番外編 ロゼリアの独立
ロゼリア。
赤髪に、優雅なものごしが特徴的な女だ。
天与(てんよ) の原石で働いてるSランク冒険者である
今は、別の支部のギルマスをロゼリアに任せている。
彼女は俺が引退した後も、支部を支えてくれている。
やってきたのは、 天与(てんよ) の原石の第2支部。
今、王都支部はヘンリエッタに任せてるからな。
支部のあるこの街は、俺が最初にギルドを立ち上げた街だ。
地方都市だが、ダンジョンが近くにあるということで、活気にあふれてる。
当然、冒険者の数も増えている。
天与(てんよ) の原石の支部であるここにも、たくさんの冒険者が所属してる。
が、基本こちらの運営についてはノータッチなので、俺を知るものは少ない。
「ああ、ギルマス! 久しぶりですわっ!」
俺が部屋に入るなり、ロゼリアが飛びついてきた。
フレデリカがすかさず間に入って、ロゼリアを受け止める。
「お久しぶりですロゼリアさん。わたくしの夫に! 夫に! そう気軽に抱きつかないでくださいまし」
「あら、お久しぶりですわ、フレデリカさん♡
犬がナワバリを主張していた。まったく……。
「それで、ギルマス。話とは?」
「ああ……おまえに言いたいことがあってな
」
ロゼリアに、俺は指を突きつける。
「ロゼリア、貴様をクビにする」
一瞬、目をむいたロゼリアだが、すぐに笑う。
「わかりました」
「……あっさり受け入れるのだな」
「わかってますとも、あなたが理不尽にクビになさらない、優しいおかただと」
「そうか。まあ、話を続けるぞ。おまえ……独立を考えてるんだってな」