作品タイトル不明
174.見出した勝機
超勇者ローレンスVS魔王ドストエフスキー。
最終決戦。
アクトの活躍で魔力供給は途絶えた。これで魔王の理不尽な超再生能力は封じたことになる。
あとはローレンスが魔王を倒すだけだ。
魔王の触手攻撃をぬって、ローレンスが大剣の一撃を食らわせる。
空気を、空間をえぐりとるようなほどの、強烈な一撃。
一瞬の、静寂。
だがあとから、ずばんっ! と遅れて音が聞こえてきた。
ローレンスの斬撃が音を置き去りにしたのである。
放たれた一撃は魔王の城を横一線にぶったぎる。
この城にも超越者による加護を受けていた。
それによる再生は……もうできない。
ローレンスの斬撃は城を……そして、背後の山をも、切り裂く。
「うぎゃぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ドストエフスキーが叫ぶ。
肩から斜めに、剣が通ったのだ。
叫びながら、ドストエフスキーの身体が地面に落ちる。
「いでええ! いでえよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」
初めて、まともにダメージが入った。
仲間達の瞳に希望の光が差し込む。
ボロボロになって、あきらめそうになって……それでも、彼らを育ててくれたマスターのために、耐えた。
耐えて耐えて……ようやく、見いだした勝機であった。