軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

70 ダンジョンボス

さすがにボス戦まで想定していなかったけど、ボスってことはもっと強いんだろうな。

そんなに強いのとやれるのはこれを逃せば次いつだろうか。

Dランクの俺がBランクダンジョンのボスと戦える機会なんて当分ないだろうな。

しかもボスって言うくらいだからお金になりそうだな。

ボスを倒せばここを出られるって話だし、ここで野営するよりサクッと戦って帰った方がいいよな。

強い奴と戦えてお金もいっぱい入ってくるって最高だよな。

うん、そうしよう。

「それじゃあ、いってみましょうか」

「わかりました」

「わかった~~」

“だめだアアアアアアアア~~~!”

“オワタ”

“もう落ちるわ”

“しょ~~ご~~~”

”俺は最後までショーゴの雄姿を目に焼き付ける”

”エンジュがアアアあああああ“

”まだおわってねえ。まだだ、まだ“

“ショーゴちゃんが~~~”

“三谷さ~~~~ン”

焦っては事を仕損じる。

ボスは多分逃げたりしない。

俺たちはボス戦に臨むため扉の前で出来るだけ体力を回復させてから扉へと向かった。

「いけそうですか?」

「はい、大丈夫です」

開いた扉の隙間から中を伺ってみるが、特に確認できるものはない。

戦っている様子もないし、かといってボスを倒したというわけでもなさそうだ。

どうなっているんだ?

まさか寝てたりするのか?

この状況に少し違和感は感じるけど、それだけだ。

俺たちがやることに変わりはない。

「それじゃあ、入りますよ」

「はい」

「は~~い」

おそらく三谷さんは緊張とかしてなさそうだけど、俺とエンジュさんはアイコンタクトする。

さすがに中の様子がわからないし初めてのボス戦だし、少しばかり緊張してしまう。

ボスはどこだ?

ぱっと見た感じ確認できない。

「いないのか?」

「あれじゃないですか~」

三谷さんが指さす方には巨大な岩の塊のようなものが3つ。

注意深く確認すると僅かに上下に動きが確認できる。

ボスって一体じゃないのか?

明らかにそれは別々の動きをしており、そこに3体のモンスターがいることを示していた。

ただ、それらは俺達が近づいているにもかかわらずそこから動き出す様子はない。

本当に寝ているのかもしれない。

「あれって攻撃して大丈夫ですよね」

『だいじょうぶだとは思いますが、あれは……』

3つの塊のうち比較的小さめの奴に向け魔法を発動する。

相手が寝てくれているなら寝ているうちに燃やすだけだ。

「火の粉より生まれし炎の子よ、我を遮るものを焦がし燃やしつくせ『炎塵』」

「ガアアアアアアアアアアアアアアッ」

着火した岩が吠えた。

それに呼応するよう残りの二体も動き始めた。

でかい。

四肢で立ち上がるとでかい。

巨大な蜥蜴がそこにいた。

「うそ、やっぱりドレイク、それにサラマンドラまで」

どうやらあの巨大な蜥蜴はドレイクと、サラマンドラというらしい。

さすがはアンジェさん、物知りだ。

ドレイクか。

ちょっとドラゴンぽいけど蜥蜴は蜥蜴だ。

サラマンドラっていうのも確かペットショップに似たような名前の蜥蜴がいたような気がする。