軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんかスッキリしました(精神的に)

次の日――

3日後――

……

…………

5日目の朝――

全快っ!!なんだろう!!全快です!!思いっきり全快です!!なんというか爽快です!!爽やかです!!世界はこんなにも綺麗だったのか!!小鳥のさえずりも心地いい!!

……ちょっとテンションが上がりすぎた……反省……

だが、あの日思いっきり泣いて、今まで抜け殻のようになっていたが、どこかすっきりしたのは事実だ。空元気じゃないよ!!……ちょっと落ち着こう……

ふぅ~……今は冷静に考える事は出来る。アリアの事は確かにショックだったし……許せるか許せないかだけで考えれば間違いなく許す事は出来ない。だけどそれを責めるつもりもない。というか責める資格もないと思っている。あの時の俺は、ただアリアの帰りを安全な場所で待っただけの臆病者だったし、その後もその場から逃げだしたんだ。これで何を言えるのだろうか……アリアは自分を責めていたが、俺は当然の結果だと、俺が自分で招いた結果だと思う。

もしあの時飛び出して何かを言っていれば何か変わっていたのだろうか……

それとも魔王退治の旅に出る時に無理矢理にでも着いていけばよかったのだろうか……

それを考え出してもキリは無い。結局過去は変えられないのだ。現実としてアリアは俺の傍に居ない、アリアの傍に俺は居ない。これが事実なんだ。

そう言えば近所に住んでいたお姉さんが言っていたっけ……

“初恋は実らない……だけど初めて好きになった人だから……だから忘れられない……”って……

今はその言葉の意味が少しだけ分かる気がする。きっと俺はアリアを忘れる事はないだろう……だけど、それはもう恋心とかそういう気持ちを持っての事じゃない……ただ、思い出として覚えていく事になるんだろう。俺とアリアの道はもうそういう事で交わらないのだから……

そういう事を冷静に考える事が出来たのは、多分サローナ達と出会い、今共に過ごし、将来を約束しているからかもしれない。

サローナの、タタの、ナミニッサの、ナレリナの、ハオスイの、カガネの、マオの

彼女達の俺へと向ける愛情を感じている内に心が強くなったのだろうか……いや、違うな。彼女達の存在が俺の心を支えてくれているんだ。彼女達から受け取った愛情を心の中に感じる。

厳しく、優しく、慈愛に満ち、気高く、苛烈で、健気で、前向きで

俺の心が暖かく癒されて……

アリアは勇者様と共に生きていき、俺は彼女達と共に生きていく

これが俺とアリアが進んでいく道なのだと、その事をすんなりと受け止めると共に、どこか心に残っていた重しが取れたような気がした……

今まで寝ていた体を起こす。体が固まっていたのか、ポキポキと関節が鳴る音が聴こえた。まぁ今までずっとベッドの上で包まっていたからしょうがない。俺は軽く伸びをすると、ベッドから下り、いつもの服へと着替えた。

着替えている最中に俺はこの4日間の事を思い出した。

あの時俺は大声で泣いていたのだが、それはナミニッサが張ってくれた遮断結界によって外には漏れていないそうだ。まぁ、もし外に漏れていたら俺は恥ずかしさの余り、この部屋から出ようとはしないかもしれなかったので感謝である。それにサローナ達が交代交代で俺の傍に付きっきりで一緒に居てくれた事にもお礼を言いたかった。傍に誰かが居るだけで凄く心強くて、嬉しかった。

だからお礼を言いたいんだけど、今は誰も居ない。正真正銘俺しか居ない。あれ?というかメアルも居ない。今もの凄く撫でたいんだけど!!メアルの肌触りは無条件に俺の心に安定を与えてくれる最上級の癒しなんですけど……一体どこへ?今俺はメアルを御所望します。

着替え終わった俺は部屋を出ると、下のリビングの方から話し声が聴こえてきたので、階段を下り、リビングへと入る。そんな俺の目に映ったのは、テーブルを囲み、何やら共通の話題を真剣な表情で話しあっているサローナ達が居た。そしてそのテーブルの上には垂れ幕が付けられており、そこには

『第46回勇者パーティー滅殺会議』

と書かれていた。数字の部分はなんかもの凄い勢いで書き直されているのが分かった……分かったけど、どゆ事??未だ俺が入ってきた事に気付いていないのか、会議?に夢中でサローナ達の話が耳に届く。

「やはりどう考えても、簡単に殺しては私達の気が静まらない」

「そうですね……やはり惨たらしく、惨めに死んで頂かないと……」

「そうなると色々な手段を考える事が必要になります」

「そうだな……四肢を斬り落とすのは駄目なのか?」

「……手ぬるい……」

「なら、まずは勇者を素っ裸にして、女性用の下着を身に付けさせ、町中を歩いてもらうとか?」

「それなら、その時に看板でもぶら下げさせ「私は女性用の下着を身に付け、蔑んだ目で見てもらうと性的興奮する者です」とでも書いておくか?」

『いいですねっ!!』

一体何の話し合いをしてるの君達は?

このままそんな話し合いをしている皆を見ていても仕方ないので声を掛ける。

「……えっと、皆おはよう」

『っ!!』

俺が声を掛けるとサローナ達は一斉に席を立ち、俺へと詰め寄り……抱きついてきて、喜びを表情に浮かべながら涙を流し、挨拶をしてくれる。彼女達の温もりを肌で感じ、心に宿る暖かいモノに熱が入っていくのがわかった。俺も腕を目一杯広げてサローナ達を抱き返す。すると、頭上にここが自分の居場所だと主張するようにメアルが乗ってきたので、その肌を優しく撫でた。

はぁ~……癒されるぅ~……