軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

カガネとの関係が1歩前進?した

「と、いう訳なので、私とも結婚してね?お兄ちゃん」

俺の膝の上に座っている妹・カガネが満面の笑みを向けながら最後にそう締めくくった。先程まで、カガネは自分の事を教えてくれていたんだけど……え?転生?……魔法が全適性?……情報が多すぎて未だ整理がつかない……他の皆もそうなのか、全員ポカーンとしている。いや、全員じゃなかった。サローナ達女性陣はなんかうんうん頷いていた。え?どこかにそんな納得する所あったでしょうか?

「……というか、ちょっと待って……え?俺と結婚って……本気なの?」

「うん。本気だよ。本気で心の底からお兄ちゃんの事が好きだから。まずはそこだけはわかって欲しいな。だから結婚しよ?」

「「「「「ちょっとお待ち下さい!!」」」」」

サローナ達が席を立ち上がり、全員が俺の周りに集まる。

「先程は話の内容に共感していましたが」

「例えワズさんの妹であろうとも結婚となると、私達はまだ認めておりません」

「カガネ様の気持ちを疑う訳ではありませんが、未来のワズ様の奥様達である」

「私達の許可を取るのも必要だろう」

「……未許可」

そう言ってサローナ達がカガネに試すような視線を向けてくる……えっと、俺は席を外した方がいいんでしょうか?というか席を外したいんだけど、カガネが動いてくれないと無理っぽいな……

カガネはその言葉を受け、不敵に笑うと俺の膝上から下り、身だしなみを整えると真剣な表情をして俺、サローナ達を見回すとゆっくりと右手をぴんと上に上げた。

「私カガネはここに居る未来の奥さん達に生涯兄であるワズだけを愛し抜く事を誓い、また、未来の夫たるワズを傷つけようとする者が居れば、奥さん達全員で手を取り合い、全力でそのような行いをした事を後悔させる程ボッコボコにする事をここに誓います!!」

「「「「「許可します!!ようこそワズのハーレムへ!!」」」」」

えぇ~……

「「「「「もちろん、最終的に決めるのはワズ(さん、様、旦那様)ですけどね!!」」」」」

「お願い、お兄ちゃん」

そう言って皆が俺の方へ懇願するように顔を向けてきた。え?俺が決めるの?まぁ、そりゃそうか……

「ワズさんの妹・カガネさんの表情は真剣だった」

「嘘偽りはないと思いますよ」

「そんな彼女の気持ちを私達は受け入れ、信じたいと思います」

「だから、彼女をどうするかはワズに任せる」

「……旦那様、決断の時」

サローナ達はカガネの事を受け入れてもいいと言っている。そりゃ俺だってカガネの事は好きだけど……それは今まで家族に向ける好きだった訳で、今それが男女の好きになるかと言われれば、無理だと答えるしかない。けれど、カガネの真剣な表情を見るとそれを言う事を躊躇われるのも事実だし、カガネの俺へと向けられる愛情も伝わってくる……さて、どうしたものか……

俺が悩んでいるとカガネは俺にも真剣な目を向けて来た。

「いきなり言ってもお兄ちゃんが混乱する事はわかってたよ……お兄ちゃんが私に向ける愛情は家族に向けているモノだしね……だから、チャンスを頂戴?」

「チャンス?」

「さっき聞いた話だと、ここに居る女性陣と正式にハーレムになるのはあの雌ぶ……アリアさんとの問題が解決してからの予定なんだよね?」

「え、う、うん……そのつもりだけど?」

「なら、私の事もその時に決めてくれないかな?今、急にお兄ちゃんに私を1人の女性として見てなんて言っても無理でしょ?」

「ま、まぁ……」

「だから、それまでに真剣に私の事を考えてくれないかな?そう長い期間じゃなさそうだし……」

「……」

「もしその結果、私の事を妹としか見られないのなら、その時はちゃんと妹としてお兄ちゃんを見るから……それじゃあ……駄目……かなぁ?」

「……随分と俺に都合のいい話だな」

「それだけ、お兄ちゃんの事が好きって事だよ」

カガネが愛おしそうに俺を見てくる。確かにその目には俺への愛情で一杯だった。俺はその目を見返しながら、少し考えた後、答えた。

「……わかった。カガネがそう言ってくれるなら、それまでの間、きちんとカガネの事も考えるよ。それでいいかな?」

「うん!!ありがとう、絶対にお兄ちゃんに私の事を惚れさせてみせるから覚悟していてね!!もう私の事を誰にも触れさせたくない渡したくない程、好きにさせてみせるんだから!!」

そう言うカガネの顔は満面の笑みだった。

その顔にちょっとドキッとしたのは秘密だ。

今カガネはサローナ達と共に仲良く話している。時折聞こえる話の内容が俺が中心である事がわかると少し恥ずかしくなったが、そこは我慢だ。今は今後の事を話しあっておかないと。なので、現在はフロイド、グレイブさん、デイズを部屋に呼んで4人でこれからの方針を話している。カガネの事は最初に説明しておいた。

「まぁ、ワズ坊のハーレムに新しいメンバーが増えたのは喜ぶ事として……」

すいません、グレイブさん。まだそれは確定していませんけど。

「まず目指すならこの国の首都だろうな。規模とかをどう考えても、獣人達を攫ってる事に関して、この国の王族・貴族が関わってるのは間違いないだろうな」

「ですね、私もグレイブ様の意見に賛成でございます。それと新しいハーレムメンバーおめでとうございます、ワズ様」

「本当にすまんな。我が獣人達の事を考えてくれて感謝する。私もグレイブ殿の言葉に賛同しよう。我らの使者を断り続けていた以上、前々からこの国の中枢が関わっているであろう事は予測していたしな。まずは大元であろう国の中枢を叩く事を優先しよう。ワズ殿、おめでとうございます」

お・ま・え・ら・も・かぁ~~~!!

まぁ、ただ大元を叩く意見には賛成だ。というかこの国、根元から腐ってんだな……ほんとどうしてくれようか……

「あっ、お兄ちゃん」

どうしようか悩んでいると、カガネから声が掛かった。

「ん?」

「私もこれからはお兄ちゃんと一緒に行動するからね!!」

「……?いやいや、カガネには商会があるんじゃないの?」

「それは大丈夫!!皆いい子で優秀だし、しばらくなら商会任せても大丈夫だよ!!そういう人材も鍛えているしね、そろそろ私無しでもどうにか出来るようになってもらわないと……いつ私が関われなくなるかわからないしね」

そう言ってカガネは自分のおなかを愛おしそうに撫でていた。いや、そこにまだ生命は宿ってないぞ。

「まぁ、商会の方に関してはカガネが会長なんだし任せるよ。ただ、無理はしないように」

「わかってるよ、お兄ちゃん!!それに、私は超強いんだから!!多分、この世界で一番に!!」

そう言ってカガネが自分のステータスが表示されたギルドカードを俺に見せてきた。