軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

探偵ファーマル 言語理解の能力

探偵ファーマルはインディーズゲームだ。インディーズゲームってのは少人数で作ったゲームのことだよ。

大企業の作ったゲームと違って予算も少ないんだろうけど、じゃあ大手のゲーム制作会社が作ったゲームと比べて劣っているのか? と聞かれると必ずしもそんなことはない。

画期的なアイデアで大人気になったゲームも沢山ある。

人数が少ないからこそできる意欲的な作品が多いのもインディーズゲームの特徴だ。

さっそく探偵ファーマルの事件簿〜ゼブラノーツの足跡〜をプレイしていこう。

オープニング画面はシンプルながらも味のある雰囲気だ。

ニューゲームを押すと、気だるげな男がタバコを吹かしている。これが探偵ファーマルだね。

文字を読み進めていくと、依頼人がやってきて屋敷で探し物をしてくれと言われ、付いていくと殺人事件が起こる。

探偵物のよくある展開だね。

しかし、探偵ファーマルは容疑者を見た瞬間、犯人が誰か分かったようだ。え、なんで? と思ったら実は探偵ファーマル君は超能力者で事件の犯人が分かるという能力『ゼブラノーツ』を使えるらしい。

「いや、探偵物の主人公が持ってちゃダメな能力だろ……」

物語始まんねぇよ。でもゼブラノーツは物事の犯人を一足跳びで分かってしまうので証拠が何もない。

このまま犯人を突き詰めても、ただの名誉毀損になってしまう。だからファーマルの仕事は証拠を集めて犯人を追い詰める事らしい。

証拠集めパートに入った。よかった入ったよ。最初の選択肢で電話に出ないを選択したら普通にゲームオーバーになった時はどうしようかと思ったよ。

証拠集めパートでは文字を読み進めていた時とは変わって、画面をカーソルで調べる形式だった。

無事、証拠を集めて犯人に自供を促すところまで持って行った。

ふ〜ん、こんな感じのゲームか。探偵物とファンタジーが同居している作品って無さそうであるジャンルだよね。

証拠集めでは犯人を事情聴取しているとき、殺しているのに普通の人の反応をしているのがちょっと怖かった。その顔の裏で殺人を犯しているという恐怖。

犯人が分かっている殺人事件がこんなに怖いとは。

追い詰めるにつれ犯人の仮面が剥がれていく瞬間は爽快だ。化けの皮が剥がれるという表現がコレほど似合う場面もない。

プレイヤー的には「そうそう、その顔が見たかった」て奴だ。

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「このゲームすげえ面白いわ……」

しばらく遊んだ後、出た言葉がこれだ。ただ物語を読むだけじゃないところもいい。

犯人を追い詰めるシーンでは集めた証拠の順番を間違えたりしたらダメ。しかもよく考えられているのは、ちゃんと考えれば分かるという事だ。だからこそ適切な場面で正しい選択ができた時のハマった感がすごい。

結局、かなりの長時間ゲームをプレイし続けていた。とにかく事件を解決に導くための組み立てが非常に出来がいい。犯人が分かっているはずなのに意外な真実に驚かせる場面も多かった。

「続きが気になるけど、今回はこの辺で終わりにしよう」

念の為にオプションを開いてlanguage(言語)の項目を選択。様々な国の言語を切り替える。

意味があるかは分からないが、これは私自身に言い聞かせているんだ。

「このゲームは多言語に精通しているゲームなんだぞ」と。そういうゲームだと納得させる。効果があるかは知らんけど、やって損はないでしょ。

能力スロットに探偵ファーマルをセットする。コレで一応、三つのスロットが全て埋まった形になった。

このゲームをセットして使用できる能力はもちろん『言語理解』だ。

ただ、言語理解という能力を得るにいたって、このゲームの理由付けが薄すぎる。多言語に対応しているから言語理解とか、かなりの暴論だろう。

そのせいで非常に能力のリソースを喰ってしまう。今の状態で、完璧な言語理解はできなかった。

今できる言語理解の能力で可能なレベルは、最低限の『豚貴族たちが会話している言語の聞き取り』のみだ。文字の読み書きは勿論、私の言葉は向こうに通じない。

ゲームをクリアする頃には私の言葉も通じるくらいになればいいけど、文字の読み書きまでは無理だろうね。

「まぁ、いい経験になったよ」

ゲームとかけ離れた能力を作るのは効率が悪すぎる。今回は仕方がなかったけど、今後はしっかりとゲームに関連している能力を作らないとダメだね。

ふふ、少し楽しみだね。奴らがどんな会話をしているか。

「さぁ、本格的な情報収集の始まりだ」