軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

【三度目】

三度目の突入の前に、ガルドの店に寄った。

「できたぞ」

カウンターに並んだのは——腕輪が七つ。黒い金属。光沢がない。深淵の素材で打った装備だ。

【「深淵の腕輪」×7を入手しました】

【装備効果:浸蝕度の蓄積速度を10%軽減】

【装備効果:深淵内での物理防御力+15%】

「浸蝕度の軽減——! タマキの【深淵の露】と合わせると——」

「合計30%の軽減です。滞在限界が大幅に伸びます」

「だが妙な素材だった」ガルドが腕を組んだ。「属性の炉では反応しない。純粋な打撃だけで成形した。——叩いている間、金属が震えていた。まるで、嫌がっているかのように」

「金属が、嫌がる……?」

「わからん。気のせいかもしれん。——だが用心しろ。この金属は、元がモンスターだ。死んでいるかどうかも怪しい」

死んでいるかどうかも怪しい金属。それを腕に巻く。

「物騒な物だが……ありがたく使おう」

「ああ、行ってこい。——次は何を持って帰ってくるか、楽しみにしている」

三度目の突入。

門が開いた。冷たい空気。無音の世界。もう慣れた——と思いたかったが、無音に「慣れる」ことはなかった。毎回、音が消えた瞬間に背筋が冷える。

深度1から10まで、一時間。

道を覚えている。道標の位置を覚えている。残影の配置を覚えている。もはや深度10までは通勤みたいなものだ。

「ここを通ること、通勤って言ったの、誰ですか」ハルが手帳に書きながら言った。

「いや、俺は言ってないぞ」

「でも心の声が聞こえました」

「聞こえるな、俺じゃない。どうせゼクスだろう」

「俺がそんなくだらないことを言うと思うか? アストレアだろう」

「私は矜持担当ですよ!?」

「まあ……それもそうか……」

深度10の捕食者を一撃で仕留めて通過。深度15の壁画を通り過ぎる。深度18の残響の場所を通過——足音が聞こえた。前回と同じリズム。ぺたり、ぺたり。深淵に記録された誰かの足音。

「また聞こえますね」

「同じ足音だ。——同じ場所を、同じリズムで歩き続けている」

「まさか……千年間ずっと——?」

「ああ、千年間ずっと」

セレスが角を傾けた。

「そのひと、つかれないのかな」

「もう疲れも何も感じないんだろう。——音だけが残っている。音の主は、とっくにいない」

「かなしい」

「ああ……」

深度23。アルヴァの休息所を通過。浸蝕度を回復させて——深度25に入った。

前回、深淵が「見始めた」場所。壁の向こうから影が走った場所。

今回も——影は走った。壁の上を、黒い染みがさっと移動する。

だが、それだけではなかった。

「師匠。——道が違います」

ハルが手帳と通路を見比べていた。

「前回、深度25の先は右に曲がる通路があったはずです。でも今——右に通路がない」

見た。

右には壁しかなかった。前回は確かに通路があった。足跡も残っているはずだ——が、足跡がない。前回の足跡が消えている。

「足跡が、消えてる」

「『沈まない靴紐』をつけてるのに——?」

「持続時間は倍になったが、消えないわけじゃない。——だが、問題はそこじゃない。通路の構造自体が変わっている」

【警告:深度25以降の構造は探索ごとに変化する場合があります】

【以前の探索で取得した地図情報が無効になっている可能性があります】

「地図が……無効……」

「毎回同じ道とは限らないのか。——前回帰る時に言った通りだ」

「言ってましたね、『道が同じとは限らない』って。——フラグでしたか」

「フラグじゃない、予測だ」

「当たった予測はフラグです」

深読みで周囲をスキャンした。精度78%、ノイズが多い。

右に通路はない。代わりに——左に新しい通路がある。前回はなかった通路。

「左に行くしかないな」

「でも、未知の道ですよ——」

「深度25以降は毎回未知だ。——前回の知識が使えるのは深度24まで。ここから先は初見と同じだ」

「知識がリセットされますね」

「リセットされるんじゃない。——毎回、一から積み直す。それだけだ」

左の通路に入った。

深度27。

新しい通路は——前回よりも広かった。天井が高い。十メートル以上。壁が遠い。

そして床が——柔らかい。

石畳ではない。岩でもない。何か——弾力のある素材。踏むとほんの少し沈んで、離すと戻る。

「この床——何ですか」ハルが足元を踏みながら言った。

「わからない。スキャンしても素材不明だ」

「生きてる床、って感じしません?」

「やめろ。考えたくない」

ルーナが影の中から声を出した。

「——脈打ってる」

「何?」

「この床。微かにだけど——脈打ってる。心臓みたいに。ゆっくり。どくん、どくん、って」

全員が足を止めかけた。

「止まるな。【沈降現象】を忘れるな」

止まったら沈む。歩き続けなければならない。脈打つ床の上を——歩き続ける。

【環境情報更新】

【属性エネルギー:地上比4%】

【回復アイテム効果:地上比38%】

【見聞録精度:地上比76%】

「回復効果38%——。六十本の実質二十三本——いえ、使った分を引いて——」

「タマキ、数字を言うな。怖くなる」

「数字は事実です。——事実を見ないと死にます」

「事実を見て怖くなっても死ぬぞ」

「どっちにしろ怖いんですね」

「ああ、どっちにしろ怖いな」

深度28。

壁にアルヴァの道標を発見した。金色の鉱石。触れる。

【アルヴァの道標を発見しました。浸蝕度が5%回復します】

「道標がある。——道の構造は変わっても、道標の位置は変わらないのか」

「壁に埋め込んであるからですかね。通路が変わっても、壁は残る——」

「そういうことかもしれない。——道標は信頼できる。地図は信頼できない。覚えておけ」

道標の近くの壁に、アルヴァの文字が刻まれていた。

【「深度30に大きなものがいる。捕食者の上位種。六本脚。体長十メートル。——一撃で倒すのは難しい。だが、長引かせてはいけない。吸い取る力が、捕食者の比ではない」】

「上位種——」

「捕食者の上位——六本脚で十メートル——」

「アルヴァが『長引かせるな』と書いている。捕食者よりもデータの吸収が速い、ということだ」

「一撃で倒せない相手を、長引かせずに倒す。——矛盾してませんか」

「矛盾してる。——だからアルヴァも苦戦したんだろう」

深度30。

いた。

通路の先に——巨大な影が蹲っていた。

【深淵の喰憶者 Lv??? HP:??? 属性:???】

六本の脚。体長十メートル。捕食者と同じく頭がなく、口だけがある。だが口が——でかい。捕食者の口が花なら、こいつの口は洞窟だ。開いたら、人間が丸ごと入る。

「でかい……」タマキが呻いた。

「アルヴァの助言通りだ。——六本脚、十メートル、長引かせるな」

「でも、一撃では——」

「一撃では無理だ。なら——最小の手数で倒す。……ゼクス」

「ああ、わかっている」

「お前の影潜りで口の内側に入れるか。外から口に剣を突っ込むより、中から核を突いた方が確実だ」

「やってみる。——深淵の影は深いからな、潜りやすい」

「ルーナ。ゼクスの影潜りを補助しろ。口の中の影を安定させてくれ」

「分かった、やる」

作戦は単純だ。

トワが正面から引きつける。アストレアが腹の核を突いて注意を分散させる。その隙にゼクスが影潜りで口の中に侵入し、第二核を内側から突く。ルーナが口の中の影を安定させて、ゼクスの足場を作る。ハルが煙幕で敵の感覚を鈍らせる。タマキが全員の浸蝕度とHPを監視する。

七人全員に役割がある。一人でも欠けたら成立しない。

「行くぞ」

弓を放った。矢が喰憶者の脚に当たる。

【ダメージ:340】

蚊に刺されたような数字だが、喰憶者が——反応した。

六本の脚が動く。十メートルの巨体が向きを変える。

地面が揺れた。捕食者の比ではない。ビルが動いているような圧。

口が——開いた。

開いた瞬間、空気が吸い込まれた。物理的に。風が喰憶者の口に向かって流れる。

「吸ってる——! 空気ごと!」

【警告:喰憶者の吸引範囲内にいます】

【スキルのクールタイムが2倍に延長されました】

「CTが倍——!」タマキが叫んだ。「回復スキルのクールタイムが倍になってます!」

「吸引範囲内にいるだけで、CTが伸びるのか——」

捕食者はデータを吸った。こいつは——スキルの効率そのものを吸う。近くにいるだけで弱体化する。

「長引かせるなの意味がわかった。こいつの近くにいるだけでパーティが弱くなっていく——!」

「アストレア! 腹だ!」

アストレアが突っ込んだ。聖剣が喰憶者の腹に突き刺さる。

【弱点クリティカルダメージ:14,200】

喰憶者が身をよじった。六本の脚が暴れる。——だが倒れない。HPが高い。捕食者の数倍はある。

「ハル! 煙幕!」

白い煙が喰憶者の身体を覆った。怪物の感覚が鈍る——吸引が一瞬弱まった。

その瞬間。

「ゼクス——!」

ゼクスが影に沈んだ。床の影から壁の影へ。壁の影から喰憶者の胴体の影へ。

胴体の影から——口の影へ。

ルーナが影を押さえた。口の内側に、安定した影の足場を作る。

ゼクスが口の中に——現れた。

暗い。歯が三列。舌のようなものが蠢いている。その奥に——核がある。冷たい光。

短剣を突き立てた。

【隠し弱点クリティカルダメージ:28,900】

喰憶者が痙攣した。口が閉じかけた——ゼクスが影に沈んで脱出した。口がバチンと閉じる。

コンマ数秒の差。

「出た。——核は突いた」

「まだ生きてる——!」

喰憶者がまだ動いている。HPがまだ残っている。

「もう一回——」

【警告:パーティの浸蝕度が急速に上昇しています】

【トワ:浸蝕度 +8%(戦闘加速)】

【ゼクス:浸蝕度 +12%(吸引範囲内での行動)】

「ゼクスさんの浸蝕度が跳ね上がっています! 口の中に入ったから!」

「もう一回は無理だ」ゼクスが影から出ながら言った。「次やったら、50%超える。そうなったら、帰るまでに100%だ」

腹の核と口の核。両方突いてもまだ生きている。三撃目が必要——だがゼクスの浸蝕度が限界に近い。

いざとなれば、トワがやれる。……いや、自分なら確実に倒せるという自信がある。

だが……自分が倒れれば、パーティーは終わりだ。全滅して、全員装備を失うかもしれない。いくら強くとも、パーティーの指揮官の浸蝕度だけは上げてはいけない。

トワが苦渋の顔をしていた、その時、

「トワさん、私が行きます!」

アストレアが聖剣を構え直した。

「だが……どうやって、口の中に?」

「私に、ゼクスさんの影潜りは使えません。でも——煙幕は有効な用です、感覚が鈍るのでしょう。その間に、走り込めます」

「鎧で、口の中に突っ込むのか」

「矜持にかけて」

「お前の矜持は、本当に頼りになるな」

アストレアは視線を向けた。

「ハルさん、煙幕を!」

「了解です——!」

ハルが二度目の煙幕スキルを放った。喰憶者の索敵感覚が鈍る。

アストレアが走った。鎧がガチャガチャ鳴る。喰憶者の口の前で——跳んだ。鎧ごと口の中に飛び込んだ。

「鎧で飛び込んだ——!?」

歯が閉じかける。鎧に当たった。——弾かれた。アストレアの鎧が歯を弾いている。

「鎧が歯を——!」

「だから、脱がないんです——!」

聖剣が核に突き立てられた。口の内側から。

【隠し弱点クリティカルダメージ:22,400】

喰憶者が——倒れた。

六本の脚が折れて、十メートルの巨体が地面に沈んでいく。粒子になって消えていく。

アストレアが口の中から転がり出てきた。鎧が歯形だらけだった。

【深淵の喰憶者を討伐しました】

【ドロップ:深淵の髄×1(レア素材)】

【ドロップ:記憶の断片×1】

「倒した——」

「アストレアさんの鎧が、歯形だらけですけど……」

「矜持……いや、騎士の勲章です」

「勲章って——歯形が?」

「聖騎士は傷を誇ります。——鎧についた傷は、戦った証です」

「……かっこいいこと言ってますけど、歯形ですからね」

「歯形も立派な戦果です」

ゼクスが壁にもたれながら息を吐いた。

「影潜りの口内侵入。——二度とやりたくないな」

【パーティの浸蝕度】

【トワ:51% ゼクス:57% アストレア:48%】

【ハル:44% タマキ:42% セレス:38% ルーナ:39%】

「ゼクスが57%——ノイズが出始める数値だ」

「少し見える……画面の端がちらつく」ゼクスが目を細めた。

「帰るか——?」

全員が顔を見合わせた。

「もう少しだけ——」タマキが言った。「アルヴァの休息所がこの先にもあるかもしれません。どのみち50%を超えていますし、ここで浸蝕度の蓄積を止められたら——全員、安全に帰れます」

「賭けだな」

「賭けです。——でも、ここで帰ったら四度目にまた深度25からやり直しです。道が変わるから」

それは——正しい。深度25以降は構造が変わる。今回見つけた道は、次回にはない。

今の道を進めるのは、今だけだ。

「五分だけ進む。休息所がなければ、急いで帰るぞ」

「了解です」

深度31。32。33——

壁にアルヴァの道標があった。浸蝕度5%回復。ゼクスが52%に戻る。

深度34。

通路の先に——小屋が見えた。

【隠しエリア「アルヴァの休息所・第二」を発見しました】

「あった——!」

タマキの賭けが当たった。

休息所に入った。浸蝕度の蓄積が止まる。全員がその場に崩れ落ちた。

「タマキ。お前の勘に救われた」

「勘じゃないです。——アルヴァは旅人です。旅人なら、一定の間隔で休息所を作るはずだと思いました。第一が深度23。そこから十深度おきなら、深度33前後にあるはず——って」

「薬師じゃなくて探偵だな」

「薬師も探偵も、観察が基本ですからね!」

壁にアルヴァの日記が刻まれていた。

【「一度目の降下、十四日目。喰憶者を倒すのに丸一日かかった。あの口の中に飛び込むのは二度とやりたくない。だが——倒した時に落ちた素材が面白い。属性のない金属。叩けば形が変わる。深淵でしか手に入らない素材だ。あの鍛冶師なら喜ぶだろう」】

「アルヴァも、口の中に飛び込んだのか。——一人で」

「一人で、か。——俺たちは七人でギリギリだったのに」

「師匠は千年前のアルヴァと同じことを、仲間と一緒にやってるんですよ。一人でやったアルヴァさんが異常なだけです」

「異常というか——旅人だったんだろう。一人で歩く旅人だ」

アルヴァの日記の最後に、一行だけ追記があった。

【「この先に、門がある。旅人の祝福を持つ者だけが通れる門。——わたしはここで、少し迷った。門の先は、もう戻れない場所かもしれないと思ったから。でも——行った。旅人は、行く」】

「門——旅人の祝福で通れる門」

「深度35より先にあるのか——?」

「アルヴァは『この先に』と書いている。——行ってみよう、休息所で浸蝕度を下げてから」

浸蝕度が全員40%を切るまで待った。二十分間。

セレスがパンを齧った。

「やっぱり、おいしー」

「深淵でもな」

「おいしさはふへん。——しんえんのそこでも、ふへん」

「底まではまだ遠いぞ」

「でも、ちかづいてる。——トワのあしあとが、そこまでつづいてる」

「ああ——続いてる」

立ち上がった。

「行くぞ。門を見に行く」

休息所を出た。深度35へ。

通路は——また変わっていた。さっき通った道ではない。だがアルヴァの道標が壁に光っている。道標だけが変わらない。

深度36。37。38——

そして深度40の手前で——見えた。

通路の先に、巨大な門があった。

黒い石。高さ十メートル。表面に一つの紋章。旅人の紋章。グランの扉と同じマーク。

【「沈降門」を発見しました】

【この門は旅人の祝福を持つ者のみが通過できます】

【門の先は「混濁層」——深淵の中層です】

【一般プレイヤーは条件を満たすまで、この門を通過できません】

「沈降門——」

「ここが一般プレイヤーの限界線か」

「門の先は——【混濁層】。深淵の中層」

門に手を当てた。三つの祝福が反応する。紋章が光った。

【旅人の祝福を認証しました。沈降門を通過できます】

【警告:混濁層では環境の変化が沈殿層より大幅に激しくなります】

【警告:見聞録の信頼性がさらに低下します】

【警告:自身の複製体が出現する可能性があります】

「自身の複製体——?」

警告の最後の一行。自身の複製体。

「何ですかそれ——」ハルの声が裏返った。

「わからない。——だが今日はここまでだ」

【浸蝕度:52%】

「52%。——これ以上は危険だ」

門の前に立ったまま、触れただけで通らなかった。今日は確認だけでいい。門がある。場所はわかった。次に来る時に——通る。

「帰ろう」

三度目の帰還。星巡りの靴の足跡を辿る。

深度34の休息所を通過。浸蝕度を少し回復させて。深度30の喰憶者がいた場所を通り過ぎる。もう何もいない。倒したから。

深度23の休息所を通過。深度15の壁画。深度3のパン屋。

「いらっしゃい。パンはいかがですか」

セレスが手を振った。

「またくるよ。——つぎは、もっとおくにいく」

門から出た。

光と音が戻った。

【深淵探索を終了します】

【今回の到達深度:40(沈降門を発見)】

【新発見:アルヴァの休息所・第二、沈降門】

【深淵の喰憶者を初討伐しました】

【探索記録が更新されました】

この日も、フォーラムが沸いていた。

——「トワが深度40到達。三度目で前回の倍近くか」

——「沈降門っていう門を見つけたらしい。通過に条件があるらしい」

——「トワは三つの祝福で条件クリアしたとか。俺らは、何が条件なんだ」

——「まだ不明。とりあえず深度40まで行ける奴がいないから検証もできない」

——「深淵の喰憶者っていうボスがいたらしい。十メートル、六本脚だってよ」

——「口の中に飛び込んで倒したとか」

——「誰が飛び込んだんだ」

——「聖騎士が鎧ごと飛び込んだって」

——「鎧の歯形が勲章って言ってたらしい」

——「聖騎士……」

——「あと沈降門の警告に『自身の複製体が出現する可能性があります』って出たらしい」

——「複製体って何」

——「わからん。トワも通らなかった。次の突入で確認するらしい」

——「深淵、怖い話しか出てこない」

——「それな」

——「ていうか、この情報は誰が流してるんだ? トワと同じパーティーメンバーじゃなけりゃ、この情報の正確さはおかしくないか?」

——「……」

——「怖い怖い怖い」

——「まさか深淵は、フォーラムすらも監視しているのか?」

——「怖いからセレスちゃんの話でもしようぜ」

——「パン、セレス、パン」

——「俺たちの癒やしだ……」