軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

優雅?な朝 2

さて、ペットボトルやタグのゴミなどはトイレのスライムに消化吸収してもらう。

いつもお世話になってます。

今更だけど、トイレットペーパーを使いたい。

本当に、今更だけど!

今までは何でお尻を拭いてたって?

葉っぱだよ!外壁に生えてる葉っぱだよ!毎日プチプチ収穫してたよ!

か、金ならあるっ!(言ってみたかった)

トイレットペーパーを床に置きたくないからトイレットペーパーホルダー(床置き)が必要だ。

本当は壁に設置して手軽にコロコロしたい。

が!

貧民街のこんなボロ屋でも借家だ。

傷つけるようなマネはしてはいけないから、仕方ないのでトイレットペーパーホルダーにセットしてコロコロしますか。

きっと慣れれば快適だ。

トイレットペーパーで汚物を拭けるだけで進歩だ。

下着を汚さなくなるからね。

いや、5歳児の身体って不便でね、良く拭くようにしてても拭き残しが……いや、赤裸々な話はやめておこう。私は綺麗に拭き拭きできる。いいね?

トイレで用を足してから、ハンドソープも欲しくなった私は『泡ハンドソープ』を購入しようとして、グッと堪えた。

偉い私!

さすがにオーパーツかなー?と思ったけれど、シャンプーを購入していたから「今更かな」と悩んだ。

んー?んー?んー?

っと、悩んでから、快適な生活には必要だとシンプルな容器の泡ハンドソープを選んだ。

流しに置いてっと。

「お母さん」

「んー?なぁに?」

「手洗い石鹸を置いておいたから、手が汚れたら使ってね」

「あらー、ありがとうね」

お母さんの料理ももうすぐ出来そうだ。

ポイントの回復を促す為に椅子に座っていよう。

机の上のロールパンの包装紙をびりっと破って食べやすいようにする。

あ、飲み物の準備しないと。

立ち上がって、お母さんと私のお水をコップに入れて机の上に置いてから、ハッ!とする。

牛乳を買えばよかった!

通販を開いて『牛乳』と入力しようとしたところで、この世界の牛乳?が気になった。

異世界あるあるなら、日本の牛乳よりも『おいしい』のが定番だ。

通販の検索画面に『乳、飲み物』と検索すると『チチ乳』と『牛乳』と他にも色々とあるが『チチ乳』が一般的なようだ。

値段は、1.5L 30ルビと、日本の牛乳と値段はあまり変わらないようだ。

興味のままに1つ買ってみると、牛乳瓶とちょっと形は違うが円形の入れ物に入った大きな瓶が出てきた。

『チチ乳』の色はクリーム色かな?白ではない。

まあ、水を飲み終わったら『チチ乳』をおかわりしよう。

「料理が終わったわよー。朝食にしましょう」

「はーい!待ってましたー!」

お母さんがお椀に入れて持ってきてくれたのは、昨日の晩御飯と似ている見た目だった。

麦は入ってないけど。

でも、立ち上る匂いが違う。

食欲をそそる香りだ。

「それでは食べましょう。実りをお恵みいただきありがとうございます」

お母さんが手を胸の前で組んで目を閉じているので、私も。

「実りをお恵みいただきありがとうございます。いただきます」

「はい、どうぞ」

木のスプーンですくって緑の葉野菜から食べる。

ん?ハーブの香りかな?爽やかだけど少しクセのある風味に葉野菜にしんなりと火が通っていて安心して食べられる味だ。

むしろ美味しい、かもしれない。

何とかの根と言う茶色の細く切ってある野菜を食べる。

ふむふむふむ。

食感がゴボウで味が無農薬のにんじんみたいだ。普通に美味しい。

それから鳥の腿肉。

ハーブの香りが移っていて脂身もあって美味しい。

やっぱり肉は『肉を食べている』感が重要だ。満足感が違う。

そして、ロールパン。

うん、普通のチープなお味です。

昨日の麦よりイイです。

「あらー、やっぱり柔らかいわね?ほのかにバター?の風味がするかしら?」

ま!お母さん鋭い!

しかし!チープなロールパンに高級なバターなど入ってはいないのだ!それは、あまり体によろしくない添加物だ!

あー、麦の香りがするパンを食べたいよー。

ごくごくと水を飲んで、さあ!『チチ乳』を!飲むぞ!

がしっ!と、とと、ビンが滑って待てない、だと!?

5歳児とは!こんなに無力なのか!?

「お母さーん!チチ乳をコップに入れてー」

大人に頼るべし!

「えっ!チチ乳!?何かあるなと思ったけど、チチ乳!?」

すんごい驚いた顔のお母さんがチチ乳をガン見している。

いや、コップに注いでほしいんだけど。

「お母さーん!コップに入れてー!」

「わ、わかったわ。私も飲んでいいわよね!?」

「いいよー」

やっとコップに入れてくれた。

お母さんも自分の水を飲んでコップにチチ乳を入れている。

さて、お味は!

こくっ。

むふー!

濃・厚!!

カスタード?じゃないな。もっとスッキリしたお味だけど、おいしさが口に残るような、風味が鼻から抜けるような……これは、完成!されている!

「おーいしー!」

私の声じゃないぞ。

お母さんだ。

「あー……領都の家で飲んで以来だわーー。はぁ〜、あの人と手と取り合って、いろんな物を手放したけど、後悔は無いわ。だって今、チチ乳に出会ったのだもの」

なんか壮大な話になっている。

チチ乳が美味しいからって、父との逃避行に思いを馳せないでくれ。

恍惚としているお母さんはほっといて、なかなか美味しい朝食を食べた。

異世界の乳は美味しいって本当だね!