軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

王族に助力を求めましょう 2

おじいちゃんが、国王陛下との約束を何とか保留にしている頃、私とお母さんはおばあちゃんの着せ替え人形になっていた。

「あらあら、ソフィアもかなり成長していたのねぇ?美人さんになって!少女の頃の可愛いらしさが懐かしいわぁ。

チヤちゃんはすっかり!貴族のお嬢様ね!お父様ゆずりの金髪が綺麗だわぁ。

ああっ!いいわ!孫!まごお!」

おばあちゃんがテンション上がりすぎてちょっと壊れてます。

お母さんは元が美人さんで1年ちょっと前からフサフサになった髪の毛をまとめて、成人した若奥様感を出しています。

一言で言うと、可愛い服も似合ってたけど、美人になったから大人っぽい服も似合うね!ってことだよね。

私も、お母さんと一緒で、髪が1年ちょっと前から増えたので、結構ザンバラな髪の毛で先の方が痩せている髪の毛なんだけど、綺麗にセットされていて新しくオーダーメイドで作った可愛い服が自分でも似合うと思ってしまう。

人間、金をかければ大変身!出来ちゃうね!

前世は贅沢する家でもなかったから、オーダーメイドの服って来たことないんだけど、もうね、凄いの。

着心地がすっごい良い!

高級な服になると選考基準が厳しくなるのか、生地自体も悪くないし手触りも良いので不満は無い。

しかし、不満をあげるなら、デザイン、だろうか?

なんちゃって中世に入り込んだにしては、コルセットなど無く先進的では有るが正直なところ着るのがコスプレをしているようで、恥ずかしくなる。

いいんだよ?似合ってるんだよ?

でもっ、恥ずかしいの!

「大変に服がお似合いですよ。綺麗なお嬢様とお孫様ですね」

そこで、おばあちゃんに追撃の「よいしょ!」がやってくる。

そうです、この服を作ってくれた高級服屋の『ミゼル服店』の店員さんです!

おばあちゃんは「ふふふふっ」と笑っていて怖いですが、ミゼル服店の店員さんが「きつい箇所や、動きにくいところはありますか?」と、優しく聞いてくれる。

私は体をひねったり、屈伸したりして着心地を確かめるも、本当に服が邪魔にならずについてくる(着ている)みたいで、ふんわりと柔らかい生地で子供の柔肌に優しいです。

「この服、凄い!」

『ミゼル服店』の店員さんがふわりと微笑んでくれます。

貴族用の営業スマイルでも良いです。

とにかく「着心地が良い」服なのです!

……私は貧乏性ですので、大変お値段が気になります。

ええ、それはもう!気になります!

「お姉ちゃん、このお洋服のお値段はいくら?」

可愛らしく、かつ賢い貴族のお孫さんを装います。

店員さんは特に値段を言うのに戸惑わずに「1万から2万ルビくらいですよ」と、素直に答えてくれた。

1万ルビですと!?

奥さん!10万円から20万円の服ですってよ!?

「お高い!」と思う私の気持ちは間違っていませんよね!?

そしてそして、更に怖い事に、私の試着する服はまだまだあります!

おばあちゃん!私の服にいくらお金をかけたのですか!?

それと、お母さんの服もです!

普段着、お出かけ着と、何枚も部屋の中へ広げられており、子供服よりも豪華でお値段を聞くのが怖くなります。

上機嫌で少し怖いおばあちゃんに聞きに行きます。

「おばあちゃん、お洋服の値段は全部でいくらなの?」

少し可愛こぶって聞きますが、おばあちゃんに軽く流されます。

「あらぁ?そんなことは気にしないで、おばあちゃんに新しいお洋服を着て見せて?『ミゼルのマダム』!チヤちゃんに新しいお洋服を着せてちょうだい!」

「はい!ただいま!」

服屋の店員さんの1番歳をとっている女の人が『ミゼルのマダム』らしい。

あれよあれよと言うまに丁寧に素早く服を脱がされて、次の新しい服を着せられて、お母さんと2人でおばあちゃんの前でファッションショーです。

お母さんは控えめな笑顔で「ふふふっ」と、上機嫌に笑っており、これまたおばあちゃんも上機嫌で私とお母さんを見て「うふふふふっ」と怖い笑顔を浮かべております。

と、言うわけで、私とお母さんは変わる変わる違うデザインの夏服を着て、お母さんには冬服もあり、試着が進んでいきます。

お直しが必要な箇所はお針子さん自らの目で確認して、別室にて手直しをしてくれている為に、また、その服を着せられるというループに入りました。

私はすぐに大きくなるだろうと、ピッタリの服から少し大きめの服まで試着しました。

昼食になったので、一度解散してお昼からは、また、試着をするそうです。

いやね、私も女性ですから服に興味はないとは言いませんよ?ただね、限度はわきまえてほしいと心から思います。

女性の買い物は疲れる!

◇◇◇

昼食は私達家族とは別の部屋で『ミゼル服店』の方をおもてなししているようです。

上機嫌なおばあちゃんに私は真剣な顔で言います。

「おばあちゃん、欲しいものがあったら私に言ってね!私、おばあちゃんの為なら、何でも出すからね!」

おばあちゃんは「あらあら」と嬉しそうに微笑んだ後に「それじゃあ、また、美肌の湯でもお願いしようかしら」と優しく言った。

『美肌の湯』は定期的に入らないと肌が衰えてしまうので、10日に1回は入ります。

全然おばあちゃんに恩返しができません。

何か、私が考えておばあちゃんに身につける魔道具などを購入したらいいかもしれませんね。