軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

008 ダンジョンでの収穫

その後も黙々とスライムを倒し続けるゴブリンの後ろをついて回って、 粘魔核(スライムコア) をアイテム欄に収納していく。

どうやらスライムもリポップするみたいなんだけど、私のゴブリンの倒すスピードが速すぎて間に合わなかったみたいで、最初の大部屋からはスライムがいなくなってしまった。

なんだか他の冒険者たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです……。

とはいえ仕方ないので、呆然とする他の冒険者は置いといて、私は次の大部屋に進むことに。

次の大部屋には、続く通路を進んでいくと簡単に辿り着くことが出来た。

そこにも点々と存在するスライムと冒険者たち。

私はさっきと同様、ゴブリンに片っ端からスライムを倒していくようにお願いする。

私の一言で殺戮マシーンと化したゴブリンは、また黙々とスライムを粉砕し続けた。

──こうして1時間みっちりと戦ってもらった後、ゴブリンは青白い光に包まれて消えていった。

ありがとう、パートタイムゴブリン──君のことは忘れないよ。

そうだ、ダンジョンから帰る前に、ステータスを確認しておこうかな。

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人間 召喚士 Lv. 4

【体 力】 12

【魔 力】 3(13)

【持久力】 11

【攻撃力】 1

【防御力】 1

【 運 】 999

【速 度】 1

【知 力】 1

【精神力】 1

【スキル】 亜人召喚Ⅰ 時短召喚術

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凄い、レベルが2も上がってる!

パートタイムゴブリンくんが頑張ってくれたおかげだよね。

……それにしても、私のステータスは上がらなさすぎじゃない?

そもそものポテンシャルがないのかな……。

ちょっと落ち込みながらも、私たちはダンジョンの入り口まで戻り、転移してきた魔法陣の上に乗る。

すると、あの転移の魔法陣が並んだ部屋に戻ることが出来た。

「ええか、ダンジョンから帰ってきたら受付に報告や」

「報告って、倒した魔物の数とかですか? ごめんなさい、ちゃんと数えてなかったんですけど……」

「いや、報告するのは持ち帰ったドロップアイテムや」

パンさんによると、ダンジョンから得られる資源を管理する目的の他にも、統計的なデータとして残す意味合いもあるらしい。

というわけで、いつもの広間に戻り、いつもの受付嬢さんに話しかける。

「すみません、ダンジョンから戻ってきたのでドロップアイテムの報告をしたいんですけど」

「あっ、サキさん! お疲れ様です! ドロップアイテムの報告ですね、でしたら係員を呼んできますのでちょっと待っててくださいね!」

受付嬢さんが奥に下がると、代わりに若い男の人が出てきた。

「初めまして、サキさんですね。ドロップアイテムを確認しますので、こちらにどうぞ」

案内された先の小部屋に座ると、小さな丸テーブルの向かいに係員さんが座った。

「では、ここにドロップアイテムを並べてください」

ここって、この小さな丸テーブルのことだよね。

……乗り切るかな。

「あの、結構ドロップアイテムがあって……はみ出しちゃうかもしれないんですけど大丈夫ですか?」

「えっ? でも、その、どこにそんな数があるんですか? 大きな荷物があるようには見えないんですけど……」

確かに、係員さんからすればポケットに入る程度の荷物しかないようにしか見えないよね。

見せたほうが早いか。

というわけで、私は早速、アイテム欄を表示して 粘魔核(スライムコア) を取り出していく。

ごろん、ごろん、ごろごろごろん。

小さな丸テーブルの上に、 粘魔核(スライムコア) が山のように積み重なっていく。

「えっ、えっ、ええっ!?」

係員さんが驚くのも無理はない。

どこからともなく、1000匹に1匹がドロップするアイテムが山のように出てきたのだから。

というか逆に、スライムゼリーの方が滅多にドロップしなくて、レアアイテムみたいだった。

ちなみに今回の収穫は、粘魔核が62個に対して、スライムゼリーはたった1個だけ。

やっぱりスライムゼリーがレアアイテムなんじゃない? と思いつつ、どんどん出していく。

「ちょ、ちょっと待ってくださいね! 今、袋をご用意しますので……」

そう言って係員さんは 粘魔核(スライムコア) を入れる用の袋を持ってきて、数を数えながら収納していく。

そうして空いたスペースに、また 粘魔核(スライムコア) をどんどんと取り出していった。

「これで全部です!」

「あ、ありがとうございます。…… 粘魔核(スライムコア) が62個で、スライムゼリーが1個、ですね。……どういうこと?」

「いや、アンタの反応が正しいんよ。どっちがレアアイテムか分からんもんな。今日のドロップアイテムのデータ見た人、ビックリするやろな……」

「こ、こんなの報告したら集計ミスだと思われる……どうしよう……。あ、これらのアイテムはどうしますか……? ここで買い取ることもできますが……」

「ああ、いや、今回は週末のギルド市に出店しよ思っててな。まあこんだけのレアアイテムやったら当然やろ」

「そりゃそうですよね……」

パンさんによると、ドロップアイテムをこのまま係員の人に買い取ってもらうと、相場よりも安い値段になってしまうそうだ。

とはいえスライムゼリーとかの一般的なドロップアイテムであれば、わざわざ自分で出店するよりもギルド運営に買ってもらった方がラクなので、普通は買い取ってもらうことが多いんだとか。

一方で、この 粘魔核(スライムコア) をオークションにかけるか、というとそれもまた難しいライン。

確かに激レアアイテムなのだが、スライム自体は日々結構な数討伐されているため、 粘魔核(スライムコア) は市場にちょこちょこ出回っているそうだ。

ドラゴンなど、そもそも市場に流通してない魔物の素材などがオークションで売られるんだとか。

ということで、私は再び 粘魔核(スライムコア) をアイテム欄に収納していく。

袋を持ち歩いていると、置き忘れたり、盗られちゃうかもしれないしね。

「き、消えた……本当にどういうことなんだ……」

「(……ふふんっ)」

驚くダンジョンの係員を見て、何故かアルテミスが一番誇らしげだった。