軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

七十三話

軍務大臣のルーシェンはお茶を入れ終わると反対側の席に腰掛ける。

ロッテム子爵との決闘騒ぎも人伝に聞いていた。

ロッテム子爵はまだ若いが剣の腕はそう悪くない。

それに圧勝したというクロードは武力にも優れているのは間違いない。

それに加えて迅速な装備の調達力も示したのである。

ルーシェンはこれを機会にクロードとの繋がりを是非とも強化したいと考えていた。

「クロード卿が望むなら他にも役職を割り振ることが可能なのですがいかがですか」

「お話はありがたいのですが普段はプロミネンス領におりますので難しいかなと」

「確かに王都におられないと任せられる仕事は少ないですな」

内心残念に思いながら引き下がる。

その後は差し障りのない会話を続けていく。

クロードはお茶を飲みながらルーシェン軍務大臣と会話を続けていた。

話はいつの間にか現在の王国の抱える軍の話となっていた。

王国の抱える戦力は次のとおりである。

王家に直接仕え王族を守護することを任務とする近衛騎士団。

王都の守護や緊急時に対応することを任務とする王宮騎士団。

王都や直轄地を守る歩兵部隊。

ダンジョンを管理する管理部隊。

それに加えて各領主が抱える騎士団や歩兵部隊で構成される。

「クロード卿が搬入してくれた装備で揃えた新設部隊を作りたいと考えております」

「騎士団から抽出するのは難しいですよね。そうすると歩兵部隊からですか」

「そうなりますね。搬入リストを見させてもらいましたが欲を言うならばもう少し数が欲しいのですが」

「製作にはお時間を頂くことになりますが素材はまた集めてくればいいので可能ですよ。具体的にはどの程度必要ですか」

「そうですね。これぐらいあれば予備としても十分です」

ルーシェン軍務大臣は紙に必要な数を書いて渡してくる。

「なるほど。確かに承りました」

そこで扉がノックされミッシア辺境伯が入ってくる。

「ルーシェン殿。話があるのだがお客人か」

「ミッシア辺境伯。お久しぶりです。姉様の結婚式以来ですね」

「おお。クロードか。久しいな」

「タイラント卿。何かございましたか」

「搬入された装備を確認したのだがいくつかまわしてもらえないかと思ってな」

「目聡いですな。ですが我々としても数が足りていない状況なので譲るわけには」

「そこをなんとか頼めないか」

「そういわれましてもクロード卿何とかなりませんか」

「なぜクロードに相談しているのです」

「今回搬入された装備を用意したのはクロード卿なので」

「優秀だとアリシアが言っていたが本当なのだな」

こうしてミッシア辺境伯を交えて搬入計画を話し合うことになった。