軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六百六十九話

イギリスに到着したクロードと建御雷神は迷わず世界樹に向かった。

出迎えてくれたのは4大精霊だ。

「ようやっときたか」

「お久しぶりです」

「ほう。中々強そうだな」

そう言って建御雷神が闘志をむき出しにしている。

「勘弁してくれ。リソースの多くをオーディンの馬鹿のせいで割いてるんだ。お前クラスの相手なんかしてられるか」

イフリートはそう言って逃げに走った。

「馬鹿なこと言ってないでさっさと行きますよ」

シルフに先導される形で隠された転移魔法陣で玉座の間まで一気に移動する。

「待っておったぞ。早速移動するか?と言いたいところだが・・・」

「何か問題でも?」

「お主。その恰好で戻るつもりか?」

クロードは現在、日本人の少年姿だ。

異世界では西洋人の姿だった。

このまま戻れば、お前は誰だ!となりかねない。

「あぁ・・・。何も言われないので忘れてました」

クロードは姿を弄る。

神にとって顔や体形をかえるなどお手の物だ。

「これで問題ないかな?」

「うわぁ・・・。なんかすげー違和感がある」

建御雷神はそんなことを言ってくる。

「そうは言われてもですね・・・」

クロードとしてもこればかりはどうしようもない。

「ごっほん。では、繋ぐぞ」

精霊王がそう言うと地球と異世界を繋ぐ門を生成する。

クロードと建御雷神はその門を通り異世界に移動する。

「それで、方針は決めたのか?」

精霊王は確認するように聞いてくる。

「まずはゲルマン王国に飛びそこから各地に軍を派遣します」

「なるほど・・・。知古のいる場所からの方がよいか。ここを出ればオーディンもお主が戻ってきたのを知覚するだろう。十分気をつけてな」

「はい。では、また会いましょう」

クロードは建御雷神を連れて世界樹の外に出る。

「これは・・・」

「結構、まずい状況だな」

クロードと建御雷神はこの世界の状況を肌で感じとった。

魔力が溢れているだけでなく処理しきれなかった神力の残滓が存在している。

これだけの魔力が溢れていれば魔物の活動は活性化する。

それだけでなく神力を得た魔物の中には進化や変異する個体も出てくるだろう。

「とにかく移動しましょう」

「おう」

クロードは転移魔法を発動し建御雷神と共にゲルマン王国に向かった。

が、途中で転移魔法が阻害される。

これは間違いなくオーディンの妨害だろう。

「ここがどこだかわかるか?」

「ええ。大丈夫です。放りだされたのがここでよかった」

クロードと建御雷神が放り出されたのはクロードの生まれ故郷であるプロミネンス侯爵領だった。