軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六百六十六話

クロードは謎の臓器を解析する。

どうやらこの臓器は龍脈から力を吸い取り妖力に変換しているようだ。

龍脈に流れる力とはこの世界の力そのものだ。

それを吸い取っているこの臓器は世界の癌といってもいいだろう。

ここで前に異世界で龍脈の力を変換したことを思い出す。

あの時は儀式の場として何重にも結界が張られていた。

完璧な結界を作ることは難しいがそれでも結界を張り被害を抑えるべきだろう。

クロードは剣を持ち巨大な鬼の内部に結界を刻んでいく。

ここは巨大な鬼の内部であり、傷を治そうとする力が働いているようだ。

クロードは修復されないように刻んだ結界に神力を循環させる。

すると、目に見えて修復のペースが落ちた。

これならばなんとかできるだろう。

手早く残りの結界も刻みドクドクと脈動する臓器に手を触れる。

妖力を吸い取り神力に変換する。

変換した神力はそのまま世界に馴染ませるように放出する。

一時的に世界に満ちる神力が増えることになるがこれをこのまま放置するよりはいいだろう。

それにしてもものすごい妖力の量だ。

どれだけ出来てから放置されていたのかはわからないが主神クラスが出張ってこなければ対応できないレベルだろう。

クロードはなんとか全ての妖力を神力に変換し最後に臓器が復活しないように神炎で焼き尽くす。

すると、急速に巨大な鬼の内部が崩壊をはじめたのを感じ取った。

脱出の為に転移魔法を発動してみたがやはり発動しない。

どうやら自力で脱出する必要があるようだ。

クロードは来た道を急いで戻る。

道中、それを防ごうとするように鬼が襲い掛かってくるがそれを斬り伏せていく。

何とか入り口まで戻った時、空間に歪みが発生する。

外ではまだ小鬼を相手にしている詩織に翠、神殺し達がいた。

クロードはとっさに全員をカバーするように結界を張った。

巨大な鬼は周囲を飲み込むように異界を発生させる。

クロードの張った結界はキリキリと嫌な音を立てる。

このままでは崩壊する。

そう判断したクロードは結界の内部に新たな結界を構築する。

それを8回繰り返す。

「ふぅ・・・。なんとかなったか・・・」

鬼ヶ島は完全に消滅し全員、海に投げ出された形となったが今回の件はこれで終了だ。

クロードのとっさの判断で人的被害は抑えられたと言っていい。

海上自衛隊の護衛艦が鬼ヶ島消滅の衝撃で転覆しかけたそうだが、そこは勘弁してほしい。