軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六百十四話

本社では浄化の儀式の準備が進められていた。

本社をはじめ分社の多くは龍脈の上に建てられており異世界の和の国と同じように浄化をすることで負の瘴気を中和している。

違うのは一か所で行っているか分散させているかだ。

本社の浄化量は分社より多いが分社も大切だ。

これはなにがしかの理由で浄化が出来なかった時のリスクを分散をする為だ。

本社の広場では方陣が描かれ、中央には所属する人々から集めた血を加工して作られた宝玉が置かれている。

クロードもその宝石作りに協力しており儀式では補佐をすることとなっている。

昔は異世界の和の国のように人柱を立てていたが失敗すれば変容して化け物になってしまったり負荷に耐えられず廃人になることもあり安全を考えて今のような形になったそうだ。

方陣は長年の研鑽からか洗練されている。

浄化の効率は下がるが安全面を多くとり被害が出ないような作りだった。

いよいよ浄化の儀式が始まる。

龍脈から負の瘴気が次々と流れ込んでくる。

負の瘴気は宝玉と反応して魔石へと姿を変えてゆく。

妖怪から取り出した魔石だけでは足りないと思っていたがこのような形で補充をしていたとは驚きだ。

異世界ではダンジョンという安定供給源があった為、考えてもみなかったことだ。

安定供給されるといっても魔石は色々なことに使える。

これは術式をしっかり学び向こうの世界でも運用してみたい。

儀式は1日ほど続き、何の問題もなく終了した。

今回はクロードの協力もあり普段より多くの負の瘴気を浄化できたようだ。

浄化の術式を学びたいと申し出たクロードであるが断られてしまった。

浄化の術式は限られた人物にしか継承されていないこと。

変化を加えれば甚大な被害を及ぼす危険な品物に変わってしまうこと。

大きな理由はこの2つだった。

だが、こうも言われた。

実績を積み上げてそれが認められれば術式を学ぶ許可がでるかもしれないと。

前回の出動はイレギュラーであり実戦に出る為にいくつかの課題をクリア―する必要があるそうだ。

指導役と模擬戦を行い好成績を収めること。

術式を正しく理解し運用できること。

札を用いた術式はほぼマスターしているが封印の結界の術式は学んでいない。

クロードは実践で実績を積み上げる為に封印の結界を教えてほしいと頼みこんだ。

封印の結界の専門家がいるらしく紹介されてその人物に師事することとなった。