軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六百八話

「まず。君はそもそも何者なのか。薄々気づいてはいるだろうけどただの人ではない」

クロードの正体は最強の神殺し。

「君の体は神の魂を宿すのに相応しい特別仕様でね。それがなければいくら秘術やら最先端医療を用いても蘇生は不可能だったよ」

記憶を封じているとはいえそんな人物の肉体が普通ではないのは当たり前だった。

「正直、君のご両親である神から君を預かってほしいと頼まれた時は悩んだ。だが、この世界の状況を考えて引き受けた」

地球にも魔物は存在する。

ただ、名前が違うだけだったのだ。

代表的なのは妖怪や悪魔だろうか。

「我々は人に仇為す存在を封じ込めることに成功した。とはいえ、そのまま放置すれば生息域を飛び出して溢れだしてくる。その為に討伐機関を作り出した。その存在を知っているのは極少数だ」

各国首脳部や各宗教の限られた人々しか知らないらしい。

「ここ日本で言えば神教の退魔師や仏教では破戒僧。ヨーロッパではエクソシストなんかが有名かな」

テレビなんかで悪魔祓いの映像を胡散臭そうに見ていたがちゃんと仕事をしていたらしい。

「まぁ、そんなわけで君を預かったわけだけど無理強いとかしてもね。というわけで、放っておいたんだけどね」

仮にその道に引きずり込まれていたら恐怖で泣き叫んでいたかも。

「ははは。ただの引きこもりのニートですからね」

「いやいや、存在しているだけで役に立っていたんだよ。何せ本気になれば何でも消滅させられるだけの力が眠っていたわけだからね。君の不在をしって暗躍する輩が増えて困っているところさ」

存在するだけで役だっていたとか驚きだわ。

「ようするに、その暗躍してる奴らをどうにかして欲しいと・・・」

「単純明快に言うとその通りだね」

「でも、この体じゃ何の役にも立ちませんよ」

何せニート生活していた頃の体に何年も眠っていたような状態だ。

「最初の話に戻るけど普通の体じゃないからね。魂に引っ張られるし少し訓練すれば普通に戦えるようになるよ。それに、退治してくれれば神力の使い方の指導に元の世界に戻る手伝いもしてあげよう」

それは正直、助かるな。

地球には何の未練もない。

何としても恋人であるエリーゼの元に戻らないといけないし。

何より、何度も人の人生を弄んでくるオーディンをぶん殴りたい。

その為には神力の使い方を学ぶのが早そうだ。

「わかりました。協力するので力を貸してください」

「よし、契約は成立だ。明日からビシバシやっていくからね」