軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百八十五話

「足を引っ張ってしまってすまない」

そう言って謝罪してきたのはカランだ。

「いえ、こちらも助かっていますから」

ヘイトを集めて攻撃を一手に引き受けているクロードではあるがその間に3人が少しでもピクシーを倒してくれれば戦闘時間は短くなる。

クロード1人で攻略していたら1部屋にかかる時間はもっと長くなっていたはずだ。

ピクシーは俊敏力がかなり高く飛行しているのもあって回避率がかなり高い。

3人が十分に休めるようにクロードが警戒していると早速ピクシーが生まれたようだ。

遠くからこちらを観察するような動きをしている。

単体では戦闘力を生かすことが出来ない為、数が増えるのを待っているのだろう。

俊雷で移動して一太刀の元に斬り捨てる。

クロードはドロップ品を回収して3人の元へと戻る。

「何かあったのか」

「ピクシーが湧いたので倒してきました。魔物の生成速度がかなり速いようですね」

魔物のリポップ時間は本来であればもっと長いはずだ。

恐らく前に聞いた世界樹に溜まった不純物を取り除くためにリポップ時間もかなり短くなっているのだろう。

その後もクロードは何度か湧いたピクシーを即座に討伐してまわった。

「そろそろ大丈夫だ。行こう」

「わかりました」

クロードを先頭に次の部屋へと足を踏み入れる。

相変わらず威力の高い魔法がバンバン飛んでくるがクロードはそれを回避して大立ち回りをする。

ハイエルフ3人組も慣れてきたようで確実にピクシーの数を減らしていく。

順調に足を進めようやっとセーフティーエリアに到達した。

ここまで来るのに2時間半。

ペースとしては悪くない。

しかし、無理をする必要もないだろう。

クロードは軽食を配り十分な休息をとろうと提案した。

3人はまだまだ行けると主張したがクロードは却下する。

「恐らくですが今回の攻略は長丁場となります。500層に戻ることは出来ないでしょう」

「そうなのか・・・」

特殊な構造をしている801層から899層は10層ごとに設けられていたワープエリアが存在しない。

常に全力戦闘を強いられる現在、休めるときに休むべきだ。

ましてや、全部屋を攻略するとなるとこれから嫌というほど戦闘を繰り返すことになる。

「今はクロードに従いましょう」

「そうね」

そう言って女性2人はそれぞれ軽食に口をつける。

それをみてカランも床にドカッと座って休憩を取りはじめた。

クロードもそれに続き1時間ほど休憩を取るのだった。