軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五十八話

「しかし本当にミスリルやオリハルコンを落とすとは驚きじゃの」

さすがに全ての部屋はまわりきれていないがかなりの数のワーカーアントを倒し安全地帯に戻ってきていた。

「ダンジョンは潜れば潜るほど魔物が強くなりますし低層でも十分な稼ぎが期待できますからね。わざわざ深くまで踏み込む必要がないからじゃないですかね」

「それもそうかの。もっと深く潜ったら貴重な素材が手に入りそうじゃが行ってみんかの」

「もう一層降りればアダマンタイトを落としますがさすがに手間取りますよ」

アダマンタイトを武器として加工できれば間違いなく一級品の装備になるがゲーム時代でもその加工をできる者は一握りに限られ今回は見送ろうと考えていた。

「なんじゃと。アダマンタイトが取れるのか。その言いぶりだと倒せないわけじゃないんじゃな」

クロードは藪蛇だったかと思ったが口には出さず別のことを口にする。

「倒せますけど欲しいんですか」

「うむ。ぜひとも研究したい。流通に乗らんからの確保できるならしたいの」

「わかりました。次の狩りで根こそぎ狩り終えると思いますのでそれが終わったら次の安全地帯に向かいましょう」

予定外ではあるが加工できる人をゆっくり探せばいいかと気軽に了承する。

「そうとわかればゆっくりとしておれん。行くぞクロード」

ネツァルさんの熱意に負けて再びワーカーアントを狩りに行くのであった。

「時間はかかりましたがこれで全ての部屋をまわりましたね」

「うむ。これだけのミスリルやオリハルコンがあれば一財産じゃの」

二人のアイテムボックスにはかなりの量のインゴットがしまわれている。

「それでは安全地帯で休憩をとってから次の階層にいきましょうか」

疲労は溜まっているが効率廚になった二人の足取りは軽い。

安全地帯にたどり着いた二人は分担して食事を手早く作りそれを食べ終わるとすぐに横になる。

何事もなく時間は過ぎ起きた二人は軽く食事を済ませ装備を確認していた。

クロードはここまで誕生日に父様から送られた剣を使っていたが今はゲーム時代に使っていた刀を手に取っていた。

この刀は複雑なクエストをこなして手に入れた特別製である。

「ほう。普段は剣を使っているのに珍しいの」

「それだけ相手にするワーカーアントが硬いということです」

「儂も本気を出した方がよいかの」

ネツァルさんは長い杖をアイテムボックスから取り出して手に持つ。

両手が空いているのは様々な状況に対応できるので悪いことではないのだが杖には威力や魔法の発動を助けるなど補助効果があるのだ。

二人は準備は整ったと深層に足を踏み入れるのだった。