軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百七十四話

クロードはイフとファフニールを連れて721層に足を踏み入れた。

そこには前の階層と同じくぎっちりとゴーレムが埋め尽くしている。

「ちょっと待って、何この状況・・・」

「以前、足を踏み入れた時はこんなじゃなかったぞ」

イフとファフニールが驚くのも無理はない。

通常の状態では埋め尽すほどのゴーレムがいることなどないのだから。

「クロード、1回戻るわよ」

「いいですけど・・・」

安全地帯に戻ったイフは迷うことなくイフリートを呼び出した。

「おいおい。いくら契約者だからってそうぽんぽん呼び出すんじゃねぇよ」

「イフリート。世界樹に一体何が起こっているのかしら」

「ん・・・。あぁ。魔物が大量にいることに驚いてるのか」

「そうよ。あんな数、今まで見たことないわ」

「めんどくせぇなぁ。まぁ、そもそも魔物が何で生まれるかってところから説明してやろう。魔物とはそもそも魔力を回収した際に含まれる不純物を浄化する為に生まれる。そして、魔物が魔石やドロップ品を残すのは人間に倒してもらうためだ。今までは上位の精霊達が休眠状態に入ってその不純物を抑え込んでいたがそれも限界が近かった。最近、魔物の動きが活発だったのはそのせいだ。世界樹も例外じゃなくてな。魔物をバンバン倒してくれる存在がいるうちに出来るだけ溜まりに溜まった不純物を消化する為にあの状態になってるわけだ。以上、説明終わり」

イフリートは言うことは言ったと去っていった。

「つまるところこれは負債処理を押し付けられたってことか」

「そのようね。確かに最近、ハイエルフも色々やることがあって魔物を倒していなかったけれど・・・」

「まぁ、こちらとしては少しでも魔物の討伐数を稼ぎたいのでありがたいですね」

「あの数に突っ込むとか本気か・・・」

「正直、正気を疑うわ」

「あはは。まぁ、ゴーレムの相手は僕がするので手筈通りドロップの回収はお願いしますね」

「わかったわ」

「おう。任せろ」

イフとファフニールはこの後クロードの規格外ぶりを目に焼き付けることになる。

クロードが剣を振るうたびにゴーレムが凄いスピードで倒されてゆく。

それはまるで暴風が通り過ぎ去った後のように・・・。

ドロップ品を回収する2人は疲労困憊だ。

散々暴れまわったクロードは結局740層に到達するまで止まることはなかった。

2人はもう、クロードとダンジョンに挑むのはやめようと誓ったのであった。