軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百七十一話

変換された神力のおかげもあって苦戦するような場面に出くわすこともなかった。

余裕があるということで神の頃に使っていた技も試しておく。

実際に技を使ってみるとそれなりの負荷がかかったり思っていたような効果が出なかったりと不具合も発見した。

魔法に関する知識も増えていたがちらっと見えた光景から試すのはやめておく。

あまりにも馬鹿げた威力で閉鎖空間で使っていいような威力ではなかったのだ。

色々試行錯誤を繰り返しつつも世界樹を確実に登ってゆき720層へと到達した。

1日10層ペースは驚異的なスピードだ。

それでもクロードとしては不満だった。

ドロップを放置すればペースも上げられるのだが、ダンジョンでドロップ品を放置するのは推奨されていない。

一定期間で放置されたドロップ品はダンジョンに吸収されるのだがイレギュラーな強さの魔物が生まれたりと後々厄介なことになりかねない。

それに獲得したドロップ品に使い道がないわけではない。

ここでしか取れない鉱石や結晶は今後、何かしらの役に立つだろう。

イフの家に戻ったクロードはハイオークの肉をさっと炒める。

炊いておいた御飯の上にキャベツの千切りを乗せて炒めた肉を乗せ刻みネギを散りばめ最後に卵を落とす。

前世ではよく食べた豚丼をイメージしてのことだ。

豚肉がハイオークの肉に置き換わっているがオークとは元々豚肉の上位種的な扱いだ。

そのさらに上であるハイオークの肉を使っているので美味しくないはずがない。

案の定、イフには好評でお代わりを要求されたぐらいだった。

多めに作っておいてよかったと胸を撫で下ろした。

次の日はダンジョンに潜らず休養に充てることになっている。

それはダンジョンで吸収された魔力が多すぎると人体に悪影響を与えるからだ。

昔、休まずにダンジョンに通い続けた1人の冒険者がいた。

ダンジョンで吐血して倒れ、近くにいた冒険者に助けられ教会に運ばれ治療を施された。

だが、生死の境を1週間以上さまよった。

教会の関係者は他にもすることがあり付きっ切りで看病ができたわけではない。

肌が青黒く変色していることには気が付いていたが結局何もできなかった。

そして、冒険者は雄たけびをあげ慌てて駆けつけた教会関係者がみたのは体が所々変異した化け物だった。

学会ではこのケースから様々な意見が飛び出たが結局検証することはできなかった。

このことからダンジョンに潜る際はある程度間隔を空けるようにと言われている。

だが、クロードは神達が体を弄ったことによりこのケースに陥ることはないのだが知る由も無かった。