軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百四十八話

イフと会話しつつも歩みを進め世界樹500層に辿り着いた。

500層で待ち構えているのはドラゴンだ。

真っ赤な鱗に鋭い牙に爪。

「はっはっはっ。ようやく辿り着いたか。待ちくたびれたぞ」

ドラゴンからはイフリートの声がする。

先ほどまで熱量操作で抑えられていた熱気も元に戻っていた。

「イフリート。どういうつもり。契約違反じゃないかしら」

「いやいや、元々試練を受けさせている最中なんだぞ」

「で、本音は」

「精霊が弱いと思われたくない」

「はぁ・・・。昔から負けず嫌いは変わらないわね」

どうやらここまでクロードがあっさりと登ってきたことによりプライドが傷つけられたらしい。

その結果がドラゴンへの憑依。

「クロード。こうなったらイフリートは止まらないわ。相手をしてあげて」

「わかりました」

改めて相対するクロードとイフリートに憑依されたドラゴン。

イフリートに憑依されたドラゴンは初手で上空に飛び立つ。

それに対してクロードは武器をフェイルノートに持ち替え水の精霊を宿した矢を翼目がけて無数に放つ。

しかし、翼に当たった矢は弾かれてしまう。

「フハハハ。その程度の攻撃。我には効かぬぞ」

飛行能力を奪うのは常套手段なのだがそうはさせてくれないようだ。

仕方ないのでフェイルノートから普段の剣に持ち替え水の精霊に宿ってもらい風の精霊に頼み空中へと身を乗り出す。

そこからは壮絶な追いかけっこだ。

追いかけるクロードを嘲笑うようにイフリートが憑依したドラゴンは空中を飛んで行く。

このままでは埒が明かないので密かに時の精霊に罠を仕掛けてもらう。

イフリートに察知されないかは賭けではあるが上手くいけばあっという間に決着がつくだろう。

しかし、本気を出していないとはいえ4大精霊と呼ばれるだけあって罠の存在に気づいたいのだろう。

罠を仕掛けた周辺を炎のブレスが襲う。

時の精霊は無事だが罠は焼き切られてしまう。

クロードはブレスの硬直を見逃さず空中で俊雷を発動させ片翼を切り裂くことに成功した。

バランスを崩して墜落してくれれば儲けものであったが、切り裂かれた部分から火が噴き出し滞空する。

「翼を切り裂くとはな。しかし、いくら入れ物の体を傷つけられようと精霊には意味がない」

「中々なチート能力ですね。でも、まだまだこれからです」

こちらは未だに被弾はゼロだ。

これからも隙を見て攻撃を重ねていくしかないだろう。