軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百二十三話

世界樹500層。

ここはハイエルフ達が住まうエリアだ。

今ここには所属するほぼ全てのハイエルフが集まっていた。

議題は世界樹の麓に住まうエルフ達についてである。

クロードが世界樹の攻略をはじめて把握していなかった問題が出てきたこともあるがこのまま怠惰な生活を続けさせていてはエルフという種の衰退が目に見えていたからだ。

いや、衰退はもう始まっているのかもしれなかった。

というのも元々数の増えにくいハイエルフと違いエルフは普通に数を増やすことが可能なのだがここ数年出生率が極端に落ち込んでいるのだ。

このままではエルフという種が絶滅してしまうかもしれない。

そうなればただでさえ手が足りていない現状その負担がハイエルフ達に重くのしかかるのはあきらかだ。

そんなわけで何とかテコ入れをしたいのだが何をどうしたらいいのかハイエルフ達にもわからなかった。

今までエルフ達から相談を受けることはあってもハイエルフ達から何かを言ったことはない。

そういった理由もあり話し合いは暗礁に乗りあがってしまった。

そこでイフが名案とばかりに一つの意見をあげた。

「もっとも繁栄している種族。つまり、人族に聞いてみたら」

この発言を受けどうやって人族に聞くのかという議論に達した。

ハイエルフ達が接点を持てるのは現在、世界樹を攻略しているクロードであるがまだ子供であるという理由から除外された。

そこでエルフの中で唯一人と接するメイアンが呼び出された。

彼は現在、アライアン王国の外交官の一人として多忙を極めていたがハイエルフ達からの呼び出しということで仕事を同僚に押し付け馳せ参じた。

「出生率の低下・・・確かに言われてみればここ数年子供が生まれておりませんな」

ずっとエルフの里にいたら違和感を覚えなかっただろう。

しかし、彼はアライアン王国との折衝役であり人間社会にうまく適応し長いこと人間社会で生きてきた。

今のエルフの里が抱える問題を一早く理解した。

「人族は親同士が決めた結婚を承諾することが多いですがいやいや結婚させても子供は生まれないでしょう」

「確かに」

「その通りだな」

結婚させても子作りが行われなければ意味がない。

「最近、流行っているのはお見合いパーティーです」

「お見合いというのはわかる。だが、パーティーとは」

「結婚したいというものを集めパーティーを開くのです。そこで気に入った相手がいれば交際を申し込む。お見合いパーティーで結婚した者は子供を儲ける者が多いです」

「よし、ならば我々主催でお見合いパーティーを開いてみようではないか」

こうして閉鎖的であるエルフの里に新たな文化が広がろうとしていた。