軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百十三話

世界樹第180層まで登ってきた。

ここから先は実体を持たないゴーストや精霊を模した魔物が徘徊している。

実態を持たないために物理系の攻撃に高い耐性を持っており魔法をメインにする必要がある。

精霊を宿した剣は効果があるようで精霊達と協力して足を進める。

手直しした愛剣は重量やバランスが変わってしまったが使いここちは良く以前より精霊達との相性はよかった。

ここまでの戦闘で精霊達も要領を掴んだのか危機的状況になることもなく安定感がある。

残念ながら未だに上位精霊になれた者はいないがその手前までいっている精霊もいるようで200層まで登れば可能性はありそうだ。

そんなことを考えながらダンジョン攻略を進めていたのだが招かれざる客はどこでにでもいるようでいたるところに物理的な罠が仕掛けられている。

世界樹には物理的な罠が仕掛けられていた記憶はない。

明らかに人為的なものを感じる。

罠を回避しつつ進んでいると魔物とは違う生物の気配を感じた。

非常にゆっくりと移動しており追いつくのも時間の問題だ。

魔物の相手をしつつ追いつくと少数のエルフ達だった。

見れば精霊を連れて罠をせっせと仕掛けているところだった。

近づいてくる魔物の迎撃は完全に精霊任せのようで精霊も困惑しているようだ。

「こんなところで何をしているんですか」

クロードが声をかけるとびっくりしたようで設置中の罠を誤動作させエルフの近くに矢が突き刺さった。

「な、何でお前がこんなところに」

動揺しているのが丸わかりの態度からクロードは事態を把握した。

エルフ達に歓迎されていないのは感じ取っていたが妨害までしてくるとは思ってはいなかった。

こんなことをする暇があるならもっと他にもやることがあるだろうに。

追い詰めたところで得るものは何もないとエルフの脇を通り過ぎ攻略を再開する。

無視される形になったエルフ達は無言で後ろをついてくる。

何を考えているのかわからない不気味さがあるが実害があるわけでもないのでスルーし続けていると魔物と戦ってるクロードに向けて矢を放ってきた。

気配探知で動きを把握していたクロードは難なくそれを避けエルフ達の方に振り返る。

見ればそれぞれ武器を構えこちらに仕掛けてくるようだ。

お世辞にもエルフ達は戦い慣れているとは言えず連係するわけでもなく隙だらけだ。

クロードは赤子の手を捻るようにエルフ達を叩きのめし事情を聞こうと話しかけるのだった。