軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百八話

世界樹101層。

そこは洞窟型のダンジョンだった。

出てくる敵も土属性の魔物のみ。

クロードの前には土でできたゴーレムが佇んでいた。

動きは非常に遅いものの核を壊されない限り自動修復しパワーもある厄介な魔物である。

クロードは冷静にゴーレムの攻撃を躱し風の精霊を宿した剣で頭を貫く。

ゴーレムはバラバラになり魔石を残して霧となって消えていく。

たまに土属性の属性石を落とすのが救いだがそれでもドロップ品はショボいことに変わりはない。

救いがあるとすれば同ランクの魔物と比べて取得経験値が高いことだろうか。

クロードは黙々とゴーレムを倒し続け足を進め続けた。

101層中をまわり精霊と会話しクロードに付き従う精霊はその数を増していた。

契約こそ出来ないが長いこと世界樹に住まう彼らは色々なことを知っていた。

一番参考になったのは空間に存在する魔素を利用する技能だろうか。

習得にはそれなりに苦労したがこの技能を取得してから自身の魔力を使うことなく攻撃が可能となり討伐の効率が大きく向上した。

そして、もう一つ得たのは碌に攻撃技術のなかった1層から100層までにいた精霊達に101層の精霊達が攻撃魔法を教えてくれたことだろう。

クロードも精霊達に攻撃魔法を教えていたが彼等からすると非常に効率の悪いことだったらしい。

人間の扱う魔法は人に特化したものであり精霊の扱うそれとはまた別のものなのだという。

属性の関係で風属性の精霊しか活躍できないが今後の精霊達の活躍が楽しみだ。

その頃、ゲルマン王国中の貴族達は忙しく動き回っていた。

王征に向けて出来る限りの兵力の確保に消耗品や食料の確保。

しなければならないことは山ほどある。

反国王派閥筆頭のロマニアもここで国王に歯向かうほど愚かではなかった。

不平不満を唱える自身の派閥の者を説得し準備を急がせていた。

出費は痛いがここで活躍することが出来れば国王派への大きな貸しとなり自分自身に帰ってくる。

ロマニアにとって人類の敵とかそういった話はどうでもよくどれだけ自分の利益になるか大事なのはそれだけだった。

ゲルマン王国と同盟を結んだ国々もまた、動き出していた。

国力の関係で大した兵力を出せない国もあるがそういった国々が集まり一つの軍勢を形成していた。

集結した小国の兵士達は簡単な練兵を繰り返し簡単な連携を取れる程度にはまとまりつつあった。

対するシンラ帝国南軍も密偵からの報告を受け戦争に向けて動き出していた。