軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百九十三話

改めて目と耳に魔力を流してみると再び目の前に水色の光の玉が現れ精霊の声が聞こえてくる。

『遊ぼ。遊ぼ』

そう言って精霊達の声が聞こえてくる。

「遊ぶってどうしたらいいんだろう」

『私達。逃げる。追いかけて』

どうやら追いかけっこをご所望のようだ。

「それじゃ。いくよ」

そうクロードが呼びかけると精霊達は逃げてゆく。

思っていたより精霊達の速度は早く捕まえるのは中々大変そうだ。

クロードに捕まった精霊は自主的に精霊の泉に戻っていく。

全ての精霊を捕まえ終えた時には軽い疲労感を覚えていた。

『楽しかった。楽しかった』

どうやら精霊達は満足してくれたようだ。

「ふふふ。まさか全員捕まえてしまうとは思いませんでした」

そういって泉に漂っているのは体が水でできた精霊だった。

「貴方は・・・」

「はじめまして。精霊王様からこの泉の管理を任されているアクアです」

「はじめまして」

「私を見ても驚かないのですね」

「寝ているときに4大精霊の方達と話しましたので」

「なるほど。確かにあの方達ならばそのようなことも可能ですね」

「ところで精霊と契約するにはどうしたらいいんでしょうか」

「今、私以外でこの階層にいるのは精霊と言っても赤ん坊ばかりです。幼すぎる精霊とは契約できないものなんですよ」

「そうだったんですね」

「契約できる精霊がいるとしたら100層を超えたあたりにいる中級精霊達となるでしょう。ですが貴方が先ほどしていた遊びも無駄ではないですよ」

「どういうことでしょうか」

「精霊達には独特のネットワークがありますから。貴方が幼い精霊と遊んでくれたことは他の精霊達にも伝わっています」

「精霊と交流を深めればそれだけ契約に有利に働くということですね」

「1層にいる精霊は生まれたばかりで遊んでほしい子ばかりですがこれから向かう階層では悩んでいる子や強さを求める子など様々でしょう。貴方はどんな精霊と契約を結ぶのか今から楽しみです」

「色々教えていただきありがとうございます」

「ここから動くことのできない私は多くの精霊達の母親代わりです。我が子のためになるならこれぐらいなんともないですよ」

そういってアクアは精霊の泉の中に消えていった。

とりあえず食事にしようとアイテムボックスからクラッカーとバターを取り出しクラッカーの上にバターを塗っていく。

バターを塗り終わったクラッカーの上にアイテムボックスから果物や炙った肉を乗せ最後にハーブティーを入れれば食事の準備は完了だ。

幼い精霊達は静かにそれを見ていたのだった。