作品タイトル不明
四百六十五話
クロードは龍神湖やミースール鉱山と秘境で頼まれていた装備品や回復薬の材料を集めてプロミネンス領とニーパスにある工房に製作を依頼して学園の寮へと戻ってきていた。
材料を集めにっている間に学園は休み期間に突入しておりエリーゼやクラスメイトと会うことは出来なかった。
これからのことを考える。
ロキと遭遇した結果、今のままではロキが気まぐれを起こした時に止めるのは難しい。
ならば本格的にステータスを伸ばすべく修行の旅に出るのが正解だろうか。
思い立ったが吉日ということでクロードは王宮を訪れた。
「クロード。久しいな」
「お久しぶりです。陛下」
「色々無理を言ってすまなかったな」
「いえ、頼まれていた装備品や回復薬は完成次第商会を通して運ばれてくる手筈になっております」
「そうか。もうそこまで手配を終えているとは流石はクロードだな」
「本日はお願いがあってまいりました」
「言ってみよ」
「ロキと遭遇して自分の力の無さを思い知りました。修行の旅に出ようかと考えております」
「修行の旅か。可愛い子には旅をさせよという言葉もあるしな。よかろう。目的地とかは決まっておるのか」
「ここから遥か西方に迷いの森と呼ばれる大森林地帯があります。そこを抜けた先にエルフ達が住まう領域がありその中心地には世界樹があるはずです。世界樹には強力な魔物が住んでおりそこで修行を行おうと思います」
「世界樹か。まるで御伽のような話だがクロードが言うのだからあるのだろう。気を付けて行ってくるのだぞ」
「はい」
この世界には世界樹が2本存在する。
今回目指すエルフが管理する世界樹と南にある世界樹だ。
南にある世界樹はユグドラシルと呼ばれ天界と繋がっていると言われている。
ゲーム時代ではどちらもEXダンジョン扱いであり非常に強力な魔物が生息していることで有名だった。
エルフが管理する世界樹は中層にハイエルフが住んでおりハイエルフ達は数千年の時を過ごした後、世界樹を昇り精霊になると言われている。
世界樹の最上部には精霊達が住まい力を認めた者に力を貸してくれると言われている。
精霊は過ごした期間により力を蓄えると言われており太古から存在する精霊の力は神に匹敵するだけの力を持っている。
精霊と契約を出来るかは運でありゲーム時代クロードも暇を見つけては挑んだのだが契約することが出来なかった。
今回のメインの目的はステータスを伸ばすことだが精霊との契約も視野に入れているのだった。