軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百五十六話

クロードとブリュンヒルトは事態の報告の為に王宮を訪れていた。

対応してくれたのは国王陛下であるポセイドスと宰相のリッチマン。

そして軍務卿のルーシェンである。

「まずは王国の未曽有の危機を救ってくれて感謝する」

「いえ、王国貴族として当然の行動を取っただけですので」

「そちらのご婦人も感謝する」

「主神オーディン様に仕えるヴァルキリーとして当然の行動ですから」

「それにしてもあのような化け物が突然暴れ出すとは思わなかったな」

「クロード卿。あの化け物の正体はわかっているのでしょうか」

「邪神ロキの息子で大蛇の化け物ヨルムンガンドです」

「神話に出てくるような化け物だの」

「普段は魔界にいるはずですが配下の魔人達が上手く動けていないのを理由に現れたようです」

ゲルマン王国では魔人達の策である転移門への対処法が確立され人間に化けた魔人の摘発も進み魔人達の活動は下火となっていた。

「クロード卿がたまたまいる場所に現れたからいいもののそうでなければ被害がどれだけ広がっていたか想像するのも恐ろしいですね」

「ロキはこの国に手を出さないと言っていましたがそれが守られる保証もないですし今後も警戒は必要だと思います」

「これは各地に放っている密偵からの報告だが一部の国で不自然な人事があるそうだ」

「人の中に紛れ込み内側から何かを起こすつもりでしょうか」

「その可能性は高い。実際にシンラ帝国やジュネシス王国が戦争を起こしたのも新しく頭角を現した一派が関係しているそうだ」

「魔物を使うだけでなく人同士で争わせて被害を拡大させるのが狙いですかね」

「実際、我が国の北方の国にシンラ帝国とジュネシス王国はそれで大損害を被ったわけだからな」

「クロード卿がいなければ我が国とドラゴニア王国も大損害だったでしょう」

「どちらにせよ今後も注意が必要ですね」

「先ほどから気にはなっていたのだがクロード。体調でも優れないのか」

ポセイドスの発言に全員がクロードに注目する。

「すみません。先ほどから気分が」

クロードは顔色が悪く明らかに体調が優れていないのは一目瞭然だった。

「恐らくですが、邪神ロキの邪気にあてられたのでしょう。少しすれば大丈夫なはずです」

「邪気ですか。また厄介な性質を持っているのですね」

「普通の人なら対峙した時点で動けなくなるのですが。流石は使徒というところでしょうか」

「ブリュンヒルト殿。その使徒というのは」

「クロードは何も説明していないのですね」

こうしてクロードに関するブリュンヒルトの説明がはじまった。