軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百四十五話

翌日。

まだ早い時間に馬車が次々と教会の前に停車する。

周囲にはそれを警護するように騎士団の騎士達が馬に乗って張り付いている。

教会の子供達はまだ眠そうにしているがシスターさん達に見送られて馬車に乗り込んでいく。

全員が乗り込んだことを確認して馬車の群れはプロミネンス侯爵家が管理するゴブリンの出るダンジョン目指して出発した。

馬車は問題なく進みゴブリンの出るダンジョンに到着する。

ダンジョンを管理する管理部隊には事前に連絡がいっていたようで管理部隊が普段使っているであろう広場に馬車は止まり馬車から教会の子供達が下車していく。

下車した教会の子供達をカリオンが手際よく班分けしていく。

前衛を務める男の子が3人に後衛の女の子が3人というのが基本的な振り分けになっておりそこに騎士団員が3人付く形となる。

クロードとエリーゼは何かあった時に備えダンジョンの外で待機ということになった。

教会の子供達は指導役の騎士団員に引き連れられ続々とダンジョンに消えていった。

暇を持て余したクロードとエリーゼは模擬戦を行っていた。

クロードは能力を制限する魔道具を装着した状態でエリーゼの攻撃をかわし続ける。

「むぅ。能力を制限してるのにクロードに当たる気がしないんだけど」

「そう簡単に当たったら訓練にならないじゃないですか」

「それはそうだけど納得いかないわ」

カラクリは勿論ある。

エリーゼは攻撃に移る瞬間僅かな溜めがある。

その動作で攻撃を予測することで回避を行っていたのだ。

とはいえその溜めは本当に僅かだ。

クロード程の達人でなければそれを見極めて回避するという芸当は不可能だ。

「クロード様。エリーゼ様。そろそろ休憩をしてはいかがですか」

「アントス隊長。お疲れ様です」

「飲み物を用意してありますよ」

「ありがとうございます」

アントス隊長からよく冷えた果実水を受け取りクロードとエリーゼは喉を潤す。

「生き返りましたわ」

「その年齢でそれだけの動きが出来るお二人がいるなら我が国も安泰ですね」

「いえ、まだまだですよ」

「クロードがそれを言うと嫌味に聞こえるわ」

「そうですか。僕が相手にならないような化け物もまだまだ沢山いるんですけどね」

「そんなものが出てきたら我々なんて即死でしょうな」

「そうさせないために僕はもっと強くならなければ」

「はぁ・・・。私はクロードに追いつくためにはどれだけ努力すればいいのかしら」

エリーゼは短期間でかなり強くなった。

しかし、クロードからすればまだまだ伸びしろは十分ある。

それに負けないようしっかり鍛錬していこうと心に決めるクロードなのだった。