軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百三十九話

竜の涙は見るからに高級店であることがわかる。

小物店の店主はクロードとエリーゼが裕福であることを見抜きこのお店を紹介してくれたようだ。

そのまま入店して店員の案内に従い3人で席を囲む。

「ご注文はお決まりでしょうか」

「お勧めをお願いします」

「かしこまりました」

店員は注文を通す為に下がってゆく。

しばらく待っていると前菜が運ばれてくる。

前菜の味は悪くなく小物店の店主が勧めてくれた理由が分かろうというものだ。

続いてスープ料理としてポトフが出される。

野菜の旨味とウィンナーから良質の出汁が出ておりとても繊細な味だ。

飲み終わった頃に主菜の肉料理が運ばれてくる。

主菜の肉料理は良く火が通ったグリエだった。

グリエはグリルと呼ばれる溝のついた鉄板で肉を焼く料理だ。

ニンニクやハーブなどで香りを高めそこにソースをかけて食べるのが一般的だ。

外側は香ばしく中はジューシーだ。

美味しくてすぐになくなってしまったが食後のデザートが出される。

食後のデザートは新鮮なチーズを使ったチーズケーキだった。

チーズケーキは癖がなくほのかに甘みがありいくらでも食べられそうだった。

3人は会計を済ませ竜の涙を出る。

料金が少々高いことを除けば当たりのお店であったことは間違いない。

昼食も食べ終わったところで街の探索を再開する。

今度周るのは市場だ。

クロードは特産品である肉の加工製品やチーズなどを大人買いしていく。

驚いたことにヨーグルトも売られておりそちらも大量に購入する。

そんな中、大量に購入しているクロード達に目を付けた者達がいた。

彼等はドラゴニア王国の首都に根を生やす人攫いだ。

護衛の者がついていることやお金を気にすることなく購入していることを考えればお金持ちの子供だと考えたのである。

護衛の者さえ何とか出来れば子供が持っているお金や身代金でたんまりと稼げると考えたのである。

仲間を集め自然を装い護衛と子供の間に人員を配置していく。

護衛と子供に距離が出来たところで一気に子供を攫うのが彼等のやり口だ。

しかし、彼等の予想とは違い中々、子供と護衛の距離が開かない。

仕方ないので顔を覚えられるリスクはあるが仲間の一人に護衛に話しかけるように指示を出す。

護衛の男は作戦に引っ掛かり仲間の一人との会話に意識を割いている。

ここが仕掛けどころだと仲間達が一斉に動き出す。

しかし、彼等は仕事を遂行することが出来なかった。

攫おうとした子供二人が思いの外強く返り討ちにあったのだった。