軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百三十五話

「それでは詳しい話に移りましょう」

「こちらが設計図です」

まずは担当者に設計図を確認してもらうところからはじまった。

「これなら量産できそうですね」

難しい機構はないから大丈夫だとわかっていてもほっとする。

「それで生産を魔道具ギルドにお願いする形で数年の間、独占契約を結びたいのですが」

「独占契約ですか」

「うちの商会はコーヒー豆の輸入から焙煎までを仕事としているのです。焙煎方法が広まれば仕事に影響が出てしまいます」

「そちらの事情はわかりました。独占契約を確実にするために生産は当支部に所属する魔道具師に限ることとなります。そうなりますと生産量にどうしても制約が出てしまいますがよろしいでしょうか」

「それで構いません」

「それでは契約に移りましょう」

そういって担当者は紙を取り出し取り決めを書き出していきクロードとベーテは内容を確認して契約書にサインする。

「これで契約は完了です」

「それで搬入はいつ頃になりますか」

「1週間ほど頂ければと」

「わかりました。本日はありがとうございました」

「いえ。また何かございましたらお気軽にお尋ねください」

無事に交渉は完了しクロードとベーテは魔道具ギルドを後にした。

ベーテと別れ屋敷までの帰り道、清掃活動に勤しむ教会の子供達の姿があった。

こちらに気が付いたのか子供達が手を振ってくる。

クロードは手を振り返しながらその場を離れた。

子供達の清掃活動に感化されたクロードは屋敷に戻った後、作成途中だった能力を制限する魔道具作りを再開したのだった。

錬金術でミスリルに銀を溶かし込みインゴットを作っていく。

出来上がったミスリルと銀のインゴットを加工して10個の指輪と腕輪2個に足輪を2個製作し呪術を彫り込んでいく。

前回は負荷に耐えられず壊れてしまったがこれだけ身に付ければ流石に大丈夫なはずだ。

クロードは完成した能力を制限する魔道具を全て身につけテストを行う。

まずは庭を軽く走り回ってみる。

魔道具は正常に稼働しているようで思った通りに動くのは難しかった。

続いて魔力を流してみるとこちらも魔道具に魔力が次々と吸い取られていき上手く魔法を発動させることが出来ない。

そこに屋敷に仕える使用人がやってくる。

「クロード様。奥様がお呼びですよ」

「わかりました。ありがとうございます」

使用人の先導に従い歩いていくと庭先でお茶を楽しんでいる母様のリーシア。

それにアリシア姉様にアイリス姉様にエリーゼがいた。