軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百三十二話

クロードはバンネル団長達を信じて子供達の指導に戻っていた。

今は小手先の技よりも基礎をきっちり固めるべき時期ではあるがそれだけではつまらないだろうと遊びの要素を取り入れている。

クロード対複数の男の子達で模擬戦を行い一発でもクロードに入れられれば勝ちである。

子供達は様々な工夫を凝らして攻めてくるがクロードはそれを余裕をもってかわしていく。

今も人数を生かした連係で気を逸らしてバックアタックを仕掛けてきたところだが前からの攻撃を全てかわしバックアタックは見もせずに木剣で受け止める。

「うへぇ。今のを防ぐのかよ」

「そう簡単にはやられてあげませんよ」

その後も男の子達は諦めることなく攻撃を続けるが次第に体力の限界で攻撃の手が止まった。

「そこまでにしましょう。休憩の後は基本的な連携の動きをやってみましょうか」

「は~い」

「それでは水分をしっかりとってくださいね」

かなり動き回ったので男の子達は喉が渇いていたらしく井戸に走って向かう。

そんな男の子達を微笑ましく思いながら今後の育成計画を考えるのだった。

エリーゼと護衛の騎士団員は孤児院の女の子に魔法を教えていた。

魔力には限界値があるため一発一発丁寧に魔法を放っていく。

今回は魔力を回復できる回復薬は使わない方針で己の魔力量を知るのも訓練に含まれていた。

クロードはポンポン同級生達に魔力を回復できる回復薬を使わせていたがそれなりの値段がするためそれを購入する余裕がない孤児院の子供達がそれに慣れてしまうと大惨事を引き起こすかもしれないからである。

エリーゼはイメージの補完するために頼まれて次々と魔法を放ってみせる。

女の子達はエリーゼの魔法を参考により強力な魔法を放とうと頑張っていた。

センスの良い子もいれば中々イメージが固まらず手こずっている子もいる。

護衛の騎士団員達と協力してエリーゼは指導を続けるのだった。

「クロード様。エリーゼ様。子供達の相手を任せてしまってすみません」

「いえ、好きでしていることですから」

「呑み込みが早くて教えがいがあって楽しいですし」

「明日なのですが子供達は週に一度の奉仕活動をする日でして」

「わかりました。気になっていることもありますし明日の訓練は中止ですね」

奉仕活動は支援金を貰う条件の一つとなっているため休むわけにもいかずこれは仕方のないことだ。

「それでは僕らは失礼しますね」

そう言ってクロードとエリーゼは護衛の騎士団員を引き連れて屋敷に帰るのだった。