軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百二十八話

朝食も食べ終わり出かける準備をして待っているとやってきたのはカリオンに率いられたプロミネンス侯爵領の誇る騎士団の団員達だった。

「護衛がつくとは聞いていましたがカリオンが来てくれるとは思っていませんでした」

「クロード様。お久しぶりでございます」

「カリオン卿。よろしくお願いいたします」

「堅苦しいとは思いますが護衛はお任せください。それで本日のご予定はいかがいたしましょう」

「教会の子供達を鍛えようかと思っています。それを考えるとカリオンが来てくれたのは丁度よかったです」

これまでも多くの新兵を鍛え上げてきたカリオンなら指導もばっちりだろう。

「教会の子供達を鍛えるのですか」

「彼等は将来的に冒険者になる子が多いですからね。出来る限りのことをしてあげたいのですよ」

「そういうことでしたらお任せください」

カリオンが承諾してくれたところで教会に向かう。

教会に到着すると教会の子供達が駆け寄ってくる。

「わぁー。お兄ちゃんまた来てくれたんだね」

「長期休みが終わるまでですが毎日顔を出すつもりでいますよ」

そういうと子供達は大喜びしてくれた。

「それでは今日も元気にいきましょう」

「は~い」

「まずは走り込みからです。何をするにも足は大事です」

男の子も女の子も教会の庭を走りはじめる。

早々に足が止まってしまう子もいるが全体的に年齢のわりに体力がある子が多いようだ。

走り込みも終わり昨日と同じように男の子と女の子に分かれて特訓をはじめる。

男の子の組は素振りからだ。

昨日は手が回らなかったがカリオン達にも協力してもらい変な癖がついている子の修正を行う。

我流でも強い者は強いがそこまで己を高められる者は稀だ。

見たところそういった才能に恵まれた子はいないようなので基礎をきっちり固めてあげた方がよいだろう。

「カリオン。少しだけ席を外しますね」

「わかりました。こちらはお任せください」

鬼教官としての血が騒ぐのかカリオンも楽しそうである。

クロードが途中で席を外したのはプロミネンス侯爵家からの支援で改善されたとはいえ食事を毎回食べさせてもらうのは気が引けた為、アイテムボックスにしまってある食料を提供するためだ。

丁度シスターさん達が食事の準備をはじめようとしたところだったようで間に合ってほっとする。

「よろしければこちらの食材を使ってください」

クロードはアイテムボックスから肉や魚介類などを取り出してシスターさん達に渡す。

「ありがとうございます」

「それでは僕は戻りますね」

「お昼はごちそうにしますから楽しみにしていてくださいね」

肉は基本的に高いし物流が改善されたとはいえ魚介類は手に入りにくいということもありシスターさん達も嬉しそうだった。