軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百二十六話

「話し合いは終わりましたか」

「えぇ」

「ところでクロード達は昼ご飯はまだかしら」

「まだですけど」

「なら、大したものは出せないけど一緒に食べましょう」

「ご迷惑になりませんか」

「侯爵家から支援金が出て食料事情が変わったのよ。クロード達なら司祭様達も何も言わないわ」

「そういうことならお邪魔しましょうか」

「えぇ。普通の人々が普段何を食べているか興味があるわ」

アンジェリカの案内で教会の食堂に向かうとそこには沢山の子供達が席についていた。

「司祭様。お久しぶりです」

「クロード様。お久しぶりでございます」

「アンジェリカにお呼ばれしまして。ご一緒しても大丈夫でしょうか」

「えぇ。問題ありませんよ」

司祭様はそう言ってにっこりとほほ笑んでくれる。

クロード達が席につくとシスターさん達が料理を運んできて配膳してくいく。

本日のメニューはパスタにミートソースをかけたものと肉と野菜を煮込んだスープだった。

子供達はお祈りが終わると勢いよく料理を平らげていく。

「子供たちは元気いっぱいね」

「元気すぎて困ってしまうぐらいですよ」

エリーゼとクロードは厳しく食事マナーを躾けられているためソースを跳ねさせないようにパスタを食べていく。

「うわぁ。お兄ちゃんとお姉ちゃんお貴族様みたい」

「この二人は本当に貴族様よ。騒がしくてすみません」

「いえ、こんな風に皆で囲む食事というのもいいものですね」

食べたりない子供はシスターさんからお代わりをもらっているようで食事事情は本当に改善されたのだと実感する。

「クロードは王都の学園に通っているのでしょう。普段は勉強してばかりなのかしら」

「クロードは勉強はあまりしてないわね」

「それだと僕が勉強出来ないみたいじゃないですか」

「あはは。クロードでも慌てることがあるのね」

「クロードの場合はね。優秀すぎて勉強することがないのよ」

「じゃぁ、何のために学園に通っているの」

「交友関係を広めるためですかね」

「先生と生徒みたいな関係だけどね」

「クロード様は6年前の時点で普通に子供とはかけ離れていましたからね」

「そんなにですか」

「私なんかは聖人様が降臨なされたのかと思った程ですよ」

「司祭様。大袈裟ですよ」

食事も終わり子供達は教会の庭へと駆け出していく。

「平和ねぇ」

「平和ですね」

その光景を見て二人の口から出たのはそんな言葉だった。

クロードとエリーゼは魔族の暗躍によって日常を壊される人々がいることを知っているだけにそう強く思うのだった。