軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百二十話

クロードとエリーゼはお互いの気持ちを伝えあった後も普段と変わらない生活を送っていた。

そんな時、クロードに来客があった。

「父様。どうしたのですか」

「うむ。クロードよ。私に何か報告することがあるんじゃないかな」

「特に思いつかないのですが」

「はぁ・・・。エリーゼ様と付き合っているのだろう」

「どこからその話を」

クロードは内心焦っていた。

まだ付き合いはじめて数日。

どこから情報が漏れたのか見当もつかない。

「陛下から、二人に進展があったと手紙が届いてな」

陛下経由ということはアイナさんだろうか。

「僕では釣り合いが取れないから別れろということでしょうか」

「逆だ。逆。陛下からはこの際、婚約させてはどうだろうかとお考えのようだ」

「婚約・・・ですか」

「何だ乗り気ではないのか」

「なんだか現実感がなくて」

「まぁ、二人はまだ11歳だ。婚約するにはまだ早いんじゃないかという意見も出たが身分を考えると早い方がいいだろうという結論にいたった」

「身分ですか」

「クロードは国内の貴族から注目されているし、エリーゼ様も国内に留まらず周辺の国からも縁談が入ってきている。それらを諦めさせるためにも早期の婚約というのは悪い話じゃないだろう」

「エリーゼはともかく僕にもですか」

「話は私のところで止めていたからな」

「そうだったのですね」

「さて、事情がわかったところで王宮に向かうぞ」

「わかりました」

そうして父様の乗ってきた馬車に乗り込み二人で王宮に向かった。

王宮についた二人は奥まった区画にある王族の私的スペースに通される。

そこには母様のリーシアとエリーゼもいた。

「母様も来ていらしたのですね」

「息子の一大事ですもの。エリーゼ様。こんな息子ですがよろしくお願いしますね」

「はい。お母さま」

そこに国王陛下であるポセイドスが口を挟んでくる。

「ごっほん。改めて聞くが二人は好きあっているのだな」

「はい。エリーゼを愛しています」

「私もクロードのことが大好きです」

「よろしい。それでは国王として二人の交際を認め婚約することとする」

「お父様。ありがとうございます」

「必ずエリーゼを幸せにしてみせます」

「堅苦しいのはここまででいいだろう。簡単ではあるが宴の準備をしてある。ここにいるのは身内だけだ。無礼講といこうじゃないか」

国王陛下であるポセイドスが合図すると使用人達が入ってきて豪華な料理を並べていく。

ここにいるのは身内だけということもあり大人達はお酒も入り気安い雰囲気で時間は過ぎていった。