軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百六十二話

鬼山に到着したクロードは躊躇することなく山へ踏み込んでゆく。

エリーゼが人質に取られている以上は最速で攻略する必要がある。

途中であった餓鬼や一つ目鬼など邪魔なものはファイヤアローや刀で容赦なく滅ぼして最奥を目指した。

ゲーム時代ではあまり馴染みのないダンジョンではあったがルートは頭の中に入っている。

クロードは迷うこともなく次々ダンジョンを踏破していった。

エリーゼを攫った魔人はこの鬼山の主である牛鬼と共にくつろいでいた。

「お嬢さん。そう怖い顔をしないでください。あの餓鬼を倒したら同じところへ送って差し上げますから」

エリーゼはクロードの足手まといになったことが悔しかったが口を塞がれているために何も言えなかった。

「こんな手を使わんでも儂に一声かけてくれればその餓鬼を捻り潰してやったのだがな」

「貴方を信用していないわけではないですが暴走しかけてた龍脈を浄化した化け物です。私は貴方が万全の態勢で戦える状況を整えたにすぎません」

「ふん。儂は暴れられれば満足だ。ターゲットの餓鬼が楽しませてくれるというのなら文句はない」

「化け物と言っても所詮は人間の餓鬼ですからね。貴方を楽しませてくれるかどうかまでは保証しかねますよ」

そこに牛鬼の配下の鬼が駆け込んでくる。

「報告します。人間の餓鬼がすごい勢いで向かってきております」

「なんだ。餓鬼一人抑えられんのか情けない」

「申し訳ございません。ですがあり得ないほど強いのです」

そこにクロードが姿を現す。

「ここが目的地ですね。エリーゼを返してもらいましょうか」

「想定より早い到着ですね。ですがここが貴方の墓場となるのです」

「御託はいいんですよ。エリーゼを返してください」

クロードが刀を一振りすると斬撃が龍となり魔人に襲いかかる。

そこに牛鬼が間に立ちふさがり龍となった斬撃を相殺する。

「おいおい。えげつない技を使うじゃないか」

「牛鬼ですか。これはまた面倒な相手が出てきましたね」

「儂のことを知っているのか。関心関心。なら儂に勝てぬことぐらいわかっておろう」

「いえいえ。多少手間取るぐらいで貴方の相手など片手間で出来ますよ」

普段のクロードなら言わない挑発であるがエリーゼを攫われて怒っているクロードは冷静さを欠いていた。

「ぬかせ。小童が」

牛鬼が刀を一振りすれば斬撃が飛んでくる。

クロードはそれを見もせずに受け返す刀で斬撃を飛ばす。

牛鬼の斬撃を食らって放たれた斬撃の龍は先ほどと比べても比較にならない威力を秘めていた。

斬撃の龍は牛鬼を飲みこんでいった。