軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百五十二話

クロードは見慣れない天井で目覚めた。

「クロード君。気分はどうかしら。授業中に倒れたのよ」

状況を理解したクロードは謝罪する。

「ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」

「謝るぐらいなら今後は無理しないようにね」

「気をつけます」

「簡単だけど御飯を食べたら演習場にいくといいわ。今ならまだ武闘祭に間に合うはずよ」

クロードは保険医が用意してくれた食事を取ると演習場へと向かった。

幸いエリーゼの出番はまだのようで何とか間に合ったようだ。

エリーゼに声をかけようか迷ったが試合前の集中を邪魔するのも悪いかと思い見守ることにした。

いよいよエリーゼと対戦相手が舞台にあがる。

エリーゼの相手は3年生のようで身長差がかなりある。

それでもエリーゼの実力なら問題ないはずだ。

予想通りエリーゼの方がステータスが高く3年生の生徒は相手にならなかったが戦い方に違和感を覚える。

試合はこびに何か焦りのようなものを感じたのだ。

クロードは試合の終わったエリーゼに声をかける。

「お疲れ様でした」

「クロード。起きたのね」

「ご心配をおかけしました。何か焦りのようなものを感じましたが何かありましたか」

「なんでもないわ」

「なんでもないわけないでしょう」

「クロードってば普段は鈍感なのにこういう時だけは鋭いのね」

「よくわかりませんが何かあったのは確かなのですね」

「はぁ・・・。クロードに肩を並べたいのに迷惑をかけてばかりでもっと強くならなきゃって」

「迷惑だなんてそんなこと思っていませんよ」

「本当に」

「えぇ。エリーゼ強くなりたいなら焦らないことです。戦いの中で冷静さを欠けば思わぬ落とし穴にはまることになりますよ」

「わかったわ。焦ってもどうしようもないものね」

そこからのエリーゼは普段通りの戦い方を見せて見事優勝してみせた。

この日の夕食はエリーゼの優勝を祝って外に食べに行くこととなり以前訪れた高級レストランにやってきた。

コース料理を頼みボーイが料理を1品ずつ運んでくる。

コース料理の最後にはデザートもありエリーゼも満足してくれたようだ。

会計を済ませて高級レストランを後にして寮に向かって歩く。

「今日はありがとう」

「いえ。これぐらいしかできませんから」

エリーゼはクロードに感謝していた。

クロードに出会ってから世界が変わったのだ。

嫌いだった勉強に熱心に打ち込むようになったし厳しい訓練にも耐えられている。

まだまだクロードの隣に立つには未熟だけれどいつかは隣に立ってみせると改めて誓ったのだった。