軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百四十六話

女王陛下との会話は弾み魔道具の話となっていた。

「肉と乳製品が主産業とのことでこちらの魔道具はいかがでしょうか」

クロードはアイテムボックスから冷蔵庫の魔道具を取り出して説明する。

「こちらの魔道具は魔石をセットすると中に冷気を発生させる仕組みとなっております」

「中に冷気とな」

女王は側仕えの者に魔道具を持ってこさせて確認する。

「確かに冷たい。これがあれば遠方にも肉や乳製品を届けることが可能になるわけか」

「そちらの品は親愛の気持ちを込めてプレゼントいたします」

「それはありがたい。もっと準備することは可能だろうか」

「魔道具ギルドに製作を委託しておりますので交易の品として加えていただければと」

「お主は商売も上手じゃの。交易の品として購入いたそう」

「ごっほん。クロード卿。時間はいいのか」

「女王陛下との会話が楽しくて忘れておりました」

「申し訳ないのですがクロード卿はまだ学生の身でして。長期、学園を休ませるのはどうかという話になりまして」

「なるほどな。残念ではあるが致し方ないことではあるな。それにしても強いとはいえクロード卿を一人帰すのは問題ではないか」

「クロード卿は転移魔法が使えますので。今回、同行したのも貴国で問題が起きた際、転移魔法で飛んでこれるようにするためでもあったのです」

「ほう。転移魔法を。よければ目の前で使ってみてくれないか」

「構いませんが本当によろしいのですか」

「構わん」

「わかりました。それではフォーネスト卿。先に帰国して待っております」

クロードは転移魔法を使って学園の寮へと飛んだ。

「ほう。本当に消えおった。転移魔法など使い手は少ないというのにあの年齢で使いこなすなど末恐ろしいな」

「クロード卿は我が国でも切り札に近いです。クロード卿が活躍する場面がないことを願っております」

「クロード卿は色々なことに精通しておるし腕もたつことを考えれば使い勝手がよいのだろうがそれに頼りきるのもまた問題ということか」

「ついつい忘れてしまいますがまだ子供ですからね。優秀ではありますがもう少し子供らしいところがあってもよいのですが」

「次に我が国にきたときには精一杯もてなそう」

「そういって頂けると助かります」

「かなり脱線してしまったが実務の話に戻るとしよう」

こうしてフォーネストと女王陛下の話は続いた。

寮に戻ったクロードは授業には出ず王宮へと訪れていた。

「ただいま戻りました」

「ご苦労だった。交渉の方はどうだった」

「概ね好意的に受け入れられたかと。こちらが返礼の品となります」

クロードはアイテムボックスから返礼の品を取り出して陛下の前に並べていく。

「確かに受け取った。今からなら午後の授業には間に合うだろう。下がってよいぞ」

「失礼いたします」

こうして午後からではあるが久しぶりに学園に登校したクロードなのだった。