軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百四十三話

ミューヘンは槍をクロードは剣を構えて対峙する。

「審判は第一王宮騎士団団長のフォーネストが努めさせていただく。それでははじめ」

ミューヘンはゆったりとペースで歩みクロードに近づいてくる。

それに対してクロードは自然体で剣を構え様子をみる。

間合いに入るとミューヘンはゆったりとした歩みからは想像もできない連撃を繰り出してくるがクロードは全てかわしていく。

ミューヘンはかわされるとは思っていなかったのか顔に焦りが見える。

クロードは槍が引き戻されるのに合わせて前に出て槍を強打する。

槍を手放さなかったのは見事ではあるが大きく体勢を崩すこととなりクロードは容赦なくミューヘンの腹を蹴り飛ばす。

吹っ飛ばされたミューヘンは体勢を整えようとするが首に剣を突きつけられ負けを認めるしかなかった。

「そこまで。勝者、クロード卿」

場所を謁見の間に戻し会話は続けられていた。

「負けました。まさかこんな使い手がいたとは・・・」

「クロード卿は我が国でも屈指の使い手だ。国への貢献度も高く自慢の臣下だ」

「改めてご挨拶します。クロード・フォン・プロミネンス辺境伯です」

辺境伯といえば独自の軍事権を持ち信頼がなければ与えられない爵位だ。

「ミューヘン・フォン・シャルテアと申します」

シャルテア家は代々竜騎士を輩出し続けるドラゴニア王国の名門貴族である。

幼少の頃からドラゴンと共に過ごし自身も鍛え上げてきた自負があったがそんなものはクロードとの模擬戦で吹っ飛んでしまった。

「ドラゴニア王国の判断を聞かせてもらえないだろうか」

「陛下からは私が負けるようなことがあれば国交を結べと命を受けております」

「それでは我が国からの同盟の申し出受けてくれるな」

「喜んで応じましょう」

そこから話はトントンと進み細かい部分まで詰められていく。

「我が国から派遣するとしたらクロード卿か3人の騎士団長のうちの誰かが責任者になるだろう」

「こちらからは私が派遣されることとなりましょう」

「話し合いはこれで以上かな。食事を用意させたので実務者同士で親睦を深めてほしい」

国王陛下のポセイドスは退出していきクロード達は使用人に案内されて食堂へとやってきた。

席に着くと飲み物が配られ料理が運ばれてくる。

酒が入ったからだろうかミューヘンさんと3人の騎士団長達は楽しそうに会話をしている。

「皆さん楽しそうですね」

「丁度よかった。クロードの規格外さの話をしていたところだ」

クロードと出会った時の話からライヒルト公国で共闘したときの話などで大いに盛り上がったのだった。