軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百十四話

準備期間はあっという間に過ぎいよいよ大演習の日を迎えた。

今回の大演習の舞台は王都近郊に広がる大草原地帯だ。

指定された場所に陣を構え開始の時刻を待つ。

各部隊には教員もおり戦闘の度に撃破判定をされて撃破判定を出された生徒は離脱することとなる。

開始時刻となりそれぞれ部隊を引き連れて行動に移る。

クロードの任された部隊は相手に気取られないように進出する必要があった。

クロードは慎重に部隊を進出させ先輩の合図を待つ。

大演習の初手はお互いの主力部隊がぶつかり合うことで始まった。

先輩の放った鏑矢を合図にクロードの指揮する部隊は敵主力部隊の側面を襲うべく動き出していた。

しかし相手も警戒していたのか敵主力部隊まであと少しというところで別の敵部隊と遭遇する。

クロードは鏑矢を2回あげて作戦の失敗を味方に知らせる。

主力部隊の方から了解の意を告げる鏑矢があがる。

不意遭遇戦ではあるがクロードは冷静に部隊を指揮して戦闘態勢を整える。

「相手もこの遭遇は想定していなかったはずだ。訓練通りに動けば大丈夫だ」

クロードは拡声魔法で部隊全体を鼓舞する。

前衛同士がぶつかり合い相手の陣形が崩れた所をこじ開けるようにこちらの部隊が突入していく。

戦闘は短時間で決着がつき教員による撃破判定がはじまる。

相手が浮足立っていたのもありこちらの被害は2割ほどに対して相手はほぼ壊滅だった。

クロードは部隊を整えてこれからどうするかを考える。

この後の展開を考えれば部隊の消耗は抑えたい所ではあるが主力部隊のことを考えれば支援が必要なはずだ。

クロードは予定通り敵主力部隊の側面を圧迫する為に行動を起こすことにした。

必ずしも戦闘を行う必要はなくその旨を周知徹底する。

警戒しながら進めば敵主力部隊が見えてくる。

クロードは部隊に突撃体制をとらせ隙があればいつでも突撃できるように準備させる。

敵主力部隊は側面から襲われる事態を避けるべく撤退していった。

予定通り敵主力部隊の側面をつけなかった関係で主力部隊の消耗が思ったより大きくなってしまったが全体で見れば有利な状況となっていた。

こちらも撤退して次の作戦の為に最低限の警戒人員を残して昼寝を指示する。

「クロード君。来てくれて助かった。あのままぶつかり合っていたら次の作戦に支障をきたすところだった」

「相手も警戒しているでしょうしうまく作戦が嵌ってくれるといいんですけど」

「初戦の読みあいは仕方ないとしても夜襲に関しては想定していないと思うから大丈夫だと思うよ」

想定外の事態もあったが作戦は順調に推移しているのだった。