軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百十三話

先輩方と作戦の大枠を詰め終わったクロードは確認の為に職員室を訪ねていた。

「失礼します」

「クロード君。何かあったかしら」

「レイシャ先生。大演習での質問があるんですけど」

「そういうことならこっちにきて」

レイシャ先生は個室に案内してくれる。

「それで質問って何かしら」

「大演習で通信の魔道具は使用可能なのでしょうか」

「先生方で相談した結果、通信の魔道具の使用は認められないわ」

「では鏑矢や花火の魔道具の使用はどうでしょうか」

「そちらに関しては大丈夫よ」

「ありがとうございます」

「大演習でどういう戦いを見せてくれるのか楽しみにしてるわね」

職員室を後にしたクロードは戦略研究室に戻り情報の共有を行う。

「やはり通信の魔道具の使用許可はおりませんでした。他の二つは大丈夫とのことです」

「花火の魔道具の使用許可が取れただけでも大きいな。これでとれる戦術の幅が広がるな」

「クロード君には悪いが大急ぎで花火の魔道具の改良を頼む」

「わかりました。出来上がったら合図の確認をしましょう」

クロードは自分の寮へと引き上げて急いで花火の魔道具を改造して信号弾と照明弾の開発に着手する。

信号弾の方の開発はあっさり終了したものの照明弾の方の開発には少し時間がかかった。

魔法を長時間上空に留まらせるのに苦労したが無事完成したので確認の為に砂漠地帯に転移魔法で移動して動作確認をする。

魔道具の動作を確認したクロードは先輩達を迎えに行くために戦略研究室を訪れた。

「先輩方。無事に開発が完了しました」

「それはよかった。どれぐらいで完成するかが鍵の一つだと思っていたけど予想より早かったね」

「早速打ち合わせといこう」

先輩達を連れて再び砂漠地帯に転移魔法で飛ぶ。

クロードは信号弾の魔道具を早速稼働させて実演してみせる。

「赤に黄に緑に青か。それぞれに意味を持たせれば十分実戦で使えそうだね」

「次は照明弾です」

クロードが照明弾を打ち上げると辺りは明るく照らされる。

「こんなに明るいものなのか。これで夜間の戦闘も問題なくこなせそうだね」

「作戦を行う上での課題は解決したから明日からはそれぞれ指揮する部隊の指導に移ろう」

クロードは先輩達を連れて転移魔法で学園に戻り自分の寮へと引き上げて部隊の数の分だけ信号弾と照明弾の魔道具の量産を行った。

翌日からクロードも自分の指揮する部隊との顔合わせを行う。

クロードは体力錬成から武器の扱い方。

部隊における集団戦闘の方法など厳しく指導していくこととなる。

短期間で全てを叩きこむのは難しいが妥協する気のないクロードだった。