軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二十七話

大部屋には数えるのも馬鹿馬鹿しくなるほどのゴブリンがひしめき合っていた。

中央には明らかに他の個体とは体格差のあるゴブリンがいた。

「これはまずい。即時撤退だ」

ファールハイト兄様の判断は早かったが後方からもゴブリンの集団が迫ってきていた。

「兄様。前方は何とかしますので後方を守ってください」

言いながら上級魔法の発動準備に入る。

ネツァルとの修行は伊達ではない。

思い浮かべるのは煉獄のような風景だ。

無詠唱でも放てるがより確実に効果を発動させるために魔法名を唱える。

「インフェルノ」

一発では部屋を全てカバーできないので連続でインフェルノを発動させる。

取り巻きのゴブリンを一気に仕留めるのに成功したがボスということでゴブリンロードはまだピンピンしていた。

歩法俊雷で距離をつめ普段使っている剣ではなくゲーム時代に使っていた装備にクイックで交換して斬りかかる。

ゴブリンロードが忌々しそうに持っている大剣で斬りかかってくるがそれをバックステップで避けクイックで槍に持ち替え突き込む。

距離を取ったことでゴブリンロードが特殊能力でゴブリンを召喚するが多重詠唱でファイヤアローを即座に放ち一対一の状況を作り出す。

ゴブリンロードがその巨体に似合わず素早い動きで距離をつめ大剣を振るってくるが武器を剣に持ち替え弾き飛ばす。

弾き飛ばされると思っていなかったのか大きな隙ができたので斧に持ち替え武技斬撃断を叩きこむ。

胴に大きな傷跡をつけるがまだ倒れる気配はない。

短剣に持ち替え回避を意識しながら細かい傷をつけていく。

状態異常裂傷の状態だ。

少しずつではあるが時間経過で体力を削る効果がある。

ボスの多くは状態異常に強い個体が多いが裂傷は多くのボスに通用する数少ない状態異常の一つだ。

鬱陶しく感じたのかゴブリンロードがめちゃくちゃに暴れまわる。

冷静に距離をとり多重詠唱で中級魔法のファイヤストームを浴びせていく。

ゴブリンロードの体は焼き爛れフラフラしている。

あと少しで削りきれると判断して武器を刀に持ち替えいつでも踏み切れるようにゆっくりと近づいていく。

ゴブリンロードを射程に収め踏み込み居合切り神閃で一閃する。

大技を使った反動で残身のような硬直が生まれたがゴブリンロードは胴から体が崩れ粒子になって消えていく。

後には倒した証拠の通常より大きい魔石とドロップ品である各種アイテムにゴブリンロードが振るっていた大剣が地面に突き立てられていた。