軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百六十三話

エリーゼがパーティーに積極的に出てくれたことによりクロードの負担は大きく減っていた。

中には勇気を振り絞りアタックをかけてくる令嬢もいたがエリーゼがうまくかわしてくれるのでクロードが相手にすることは少なくなったのである。

娘達をけしかけていた貴族達も王女殿下が相手では分が悪いとお手上げ状態だ。

察しのよい貴族はこの状態をみて国王であるポセイドスの考えを汲み取っていた。

明言こそしていないがクロードとエリーゼをくっつけようとしているのは明白である。

クロードの態度は仲の良い友人に見えるがエリーゼの態度を見れば一目瞭然である。

「クロードとエリーゼ様も来ていたのね」

「アイリス姉様。体の調子はどうですか」

「クロードが治療してくれたから問題ないわ」

「それはよかったです」

「クラウス兄様は来ていないのですか」

「クラウス兄様ならあそこよ」

よく見れば多くの令嬢に囲まれているクラウス兄様の姿があった。

「クラウス兄様も大変そうですね」

「当主にはなれないけど騎士団への所属が決まっているエリートだもの。捕まえたい子は多いと思うわよ」

「クラウス兄様はしばらくは騎士団に集中したいから付き合うつもりはなさそうですけどね」

「そういうクロードはどうなのかしら」

「僕もしばらくは付き合ったりとかは遠慮したいですね。領主としても新米ですし色々やらないといけないこともありますから」

「ふぅ~ん。そういう割にはエリーゼ様といい感じだと思うけど」

「からかわないでくださいよ。エリーゼとはそういう関係ではないですから」

「エリーゼ様はどう思っているのかしら」

「焦る必要はないと思っていますから。余計なことをする人は払いますけどね」

「エリーゼ様は大人ね。それに対してクロードときたら」

「あはは。僕はクラウス兄様のところにいってきますね」

流れが悪い方向にいっていると察したクロードは離脱を図る。

「逃げたわね」

「逃げましたね」

エリーゼとアイリスはそんなクロードを見送って話を続けるのだった。

「クラウス兄様。今ちょっといいですか」

「クロードか。お嬢さん方すまないが抜け出させてもらうよ」

クラウスがそういうと令嬢達は離れていく。

「大丈夫ですか。クラウス兄様」

「正直助かった。これだからパーティーは嫌なんだ」

「同感です」

「クロードも優良株だからな。令嬢達が放っておかないか」

「令嬢達に悪気がないところがまた厄介ですからね」

「将来の生活がかかってるからな。必死なのはわかるが勘弁してほしい」

こちらはこちらで男同士語り合うのだった。