軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百四十五話

通信の魔道具はかなりの距離を会話できることがわかった。

改良をする余地はまだまだあるが一先ずの完成をみたのである。

「クロード。この魔道具はどうするのかしら」

「作ってみたもののどうしようかな」

「遠距離の人と会話できるのは革命的ね。緊急事態を知らせる方法は複数用意されているけれど国が欲しがると思うわ」

「それでは宰相に話を持って行ってみますね」

「それがいいと思うわ」

クロードはエリーゼの助言に従い宰相のリッチマンに会うべく王宮を訪れていた。

使用人に案内されて宰相の執務室を訪れる。

「クロード卿。本日はどうなさいましたか」

「本日は遠距離で会話を行える通信機という魔道具を作ったのでその報告にきました」

「遠距離での会話ですか。どれぐらいの距離を会話可能なのですか」

「調べた感じではこの程度です」

「国全体を繋ぐのは難しいですが複数の魔道具を経由すれば即時会話可能な連絡網を作り上げることも可能ですね」

「お役に立てそうですか」

「ええ。クロード卿。どれぐらいの数になるかはわかりませんが大量生産をお願いしてもよろしいでしょうか」

「わかりました」

宰相のリッチマンはクロードが帰った後国王であるポセイドスの執務室にやってきていた。

「陛下。クロード卿が興味深い物を作ってきました」

「その手に持っている物がそうなのであろうがずいぶん大きいな」

試作品である通信用の魔道具は大型ではあるがそれを上回る利益を王国にもたらすことが期待されていた。

「遠距離で会話が可能な魔道具です」

「それが本当なら利用価値は大いにあるな」

「クロード卿から聞いた話ではこれぐらいの距離を会話できるそうです。複数を使えば今までとは違った連絡網の構築が可能です」

「それで数はどれぐらい用意できそうなのだ」

「クロード卿には量産をお願いしました。クロード卿の実績を考えれば十分な数を用意してくれるはずです」

「それは喜ばしいな。至急主要な大臣を呼び寄せて会議を行おう」

この日ゲルマン王国では主要な大臣を集め緊急会議が行われた。

議題は通信の魔道具の配布をどうするかである。

各大臣は欲しがったが特に興味を示したのは軍務大臣のルーシェンである。

ゲルマン王国は強国にふさわしく複数の連絡網を持っているが軍部としては喉から手が出る程魅力的に映ったのである。

国王陛下であるポセイドスも宰相のリッチマンもその気持ちが分かったためテストを兼ねて優先して軍部に配備することを約束したのである。