軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百十話

クロードは転移魔法でニーパス領の領主館に飛んでいた。

「ファールハイト兄様。ミッシェルさん」

「クロードが来たということは対応が決まったのかな」

「僕が直接騎士団を連れてシルフィード皇国にいってきます。ファールハイト兄様は念の為アテナに入ってください」

「わかった。こちらは任せて暴れておいで」

ファールハイト兄様に采配を任せれば後顧の憂いなく魔物の討伐に集中することができる。

クロードは騎士団の駐屯地へと向かった。

「クロード様。どうかなさいましたか」

「シルフィード皇国の魔物の氾濫は聞いていると思う。僕が騎士団を連れて対処することになった。出陣の用意を」

「わかりました」

騎士団は訓練の成果を遺憾なく発揮して即時に出撃の準備を整える。

「これよりシルフィード皇国で起きた魔物の氾濫を鎮圧するために出発する」

自国のことではないとはいえ民を守るために出陣する騎士団の士気は高い。

クロードは出陣する4つの騎士団全てに支援魔法をかけ移動速度を跳ね上げる。

騎士団はあっという間に国境の城塞都市アテナを抜けシルフィード皇国の土を踏む。

国交があるとはいえ仮想敵国の一つであるシルフィード皇国の対応を懸念していたがクロード達は友好的に受け入れられることとなる。

「救援に感謝します。魔物の氾濫が起きたのはこの地点です。幸い氾濫を起こしたのは亀の魔物であるタートル種ですので民に被害はでていませんが駆除に手間取っているのが現状です」

状況を理解したクロードは騎士団をそれぞれ担当地域に振り分ける。

「この布陣ですとクロード様はどうするのですか」

「原因となっているタートル種の親玉がいるはずです。僕はそちらを叩きます」

「クロード様が強いのは存じていますが危険では」

「僕の予測が正しいならこのまま騎士団が参戦しても焼け石に水です。誰かが原因を排除する必要があるんです」

クロードはゲーム時代の経験からタートルクイーンである可能性が高いと踏んでいた。

タートルクイーンは体内から恐るべき速度でタートル系の魔物を生み出す能力がある。

亀の魔物のため動きは遅いが驚異的な耐久度を誇り攻撃力は恐るべきものがある。

「これは決定事項です。不服従は認めません」

「了解しました」

騎士団長達は軍人である以上上位者の命令には絶対服従だ。

心配してくれるのは嬉しいが今は事態を解決する方が優先である。

クロードは団長たちが部下達をまとめてそれぞれの担当場所に向かっていくのを見届けた後グリフォンで原因の中心地点に向かって飛んでいくのだった。