軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百一話

エリーゼは予選を順調に勝ち進め本戦への挑戦権を手に入れていた。

勝ち上がってきたクラスメイトとも戦うことになったが負けたクラスメイトの分まで頑張ろうと決めていた。

エリーゼの戦いぶりを見ていた教員達は頭を抱えていた。

「クロード君が鍛えていたのは知っていたけどここまで強くなっていたとは」

「短期間でここまで強くなったのは喜ばしいことですが他の生徒が可哀想です」

「とは言え。今更中等部や高等部の試合に入れるわけにもいきませんし」

「今年度はこのまま進めましょう」

「それしかないか」

エリーゼは自分の寮に戻るとアイナに戦勝の報告をしていた。

「エリーゼ様。おめでとうございます」

「ありがとうなのじゃ」

「クロード卿も問題なく勝たれるでしょうし今日はお誘いしてお祝いをしましょう」

「妾はクロードに声をかけてくるのじゃ」

「いってらっしゃいませ」

アイナは腕によりをかけて料理の準備をはじめた。

クロードが寮でゆっくりしているとドアベルが鳴らされる。

「は~い。どちら様でしょうか」

「クロード。予選お疲れ様でした」

「うん。エリーゼもお疲れ様」

「結果は聞かなくてもわかっているけどどうだったのかしら」

「本戦にコマを進めましたよ」

「おめでとう。アイナが本戦進出を祝ってごちそうを作っているの。クロードも一緒にどうかしら」

「ご相伴に預かりますね」

エリーゼの後に続いてエリーゼの住む寮に足を踏み入れる。

「クロード卿。ようこそおいでくださいました。準備が出来るまでお茶をお楽しみください」

アイナは手際よく紅茶とお茶請けをだしてくれる。

「クロードの試合はどうだったの」

「うん。特に苦戦したりはしなかったかな」

「私も手ごたえがなかったのよね」

「エリーゼがそれだけ強くなったということですね」

「自分がどれだけ通用するか試すつもりだったけど拍子抜けね」

「油断大敵ですよ。他の人も頑張っているから足をすくわれないようにね」

「決勝になれば強い人も出てくるものね。気を付けるわ」

エリーゼは高等部の生徒ともまともにやりあえる実力になっているのだが本人はどれだけ実力を伸ばしているのか自覚していなかったのである。

その後も二人で雑談をしながら過ごしていると美味しそうな匂いが漂ってくる。

「御飯の準備が出来ましたよ」

アイナが出来上がった料理を運んできてくれる。

どれも手の込んだ料理で見た目通り味も美味しかった。

料理を食べ終えたクロードはお暇する。

「料理。ありがとうございました。とても美味しかったです」

「またお越しください」

エリーゼとアイナに見送られて自分の寮に戻るのであった。