軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百八十八話

ファールハイトは山積みとなった書類を処理していた。

クロードが開発のために投資した金額には届いていないものの収支は黒字であり経営状況は順調だといえる。

クロードの傘下に入り派閥を形成している貴族達へ本格的なテコ入れをしている最中だ。

産業基盤が弱く経済的に困っている者や強力な魔物が生息する領域と接している者など傘下の貴族が抱えている問題は様々だ。

幸いクロードから十分な資金を与えられており資金援助や討伐のための騎士団の派遣など出来ることが多いのが救いだ。

「ファールハイト殿。少し休憩をされては」

「ミッシェル殿。そうですね。少し根を詰めすぎたようです」

執務机を離れて応接セットに移ると使用人が紅茶をいれてくれる。

「クロードはいつもこのような量を捌いていたのですね」

「そうですね。最初は手間取っていましたが慣れてくると的確に処理していましたね」

「クロードの能力の高さには感心してしまいますね」

「ファールハイト殿も十分有能だと思いますよ」

「そう言っていただけると嬉しいですね」

休憩も終わりファールハイトは再び書類の山と向き合っていた。

対応を記して判を押していく。

書類の一つに緊急を要する物が紛れており書類を持ってミッシェル殿の執務室に向かう。

ミッシェル殿の机の上にも書類の山が出来ており作業を中断させる申し訳なさがあるがそんなことは言ってられない。

「ミッシェル殿。この書類を見ていただけますか」

「わかりました」

書類を読みこんでいくとミッシェル殿の顔も強張っていく。

「国が管理しているダンジョンの一つに氾濫の兆しありですか」

「対応に騎士団を派遣しようと思うのですが」

「対応はそれでよいと思います。念のために王宮にも報告をあげましょう」

「仕事を押し付けるようで申し訳ないのですが指揮を直接とろうと思います」

「わかりました。こちらはお任せください」

幸い周辺の状況が落ち着いていたことでニーパス領の抱える4つの騎士団は駐屯地におりファールハイトの指示で全ての騎士団に出動命令が出された。

騎士団員達は自分達の存在意義を示すためにやる気十分である。

ダンジョンに到着すると管理部隊の兵士とダンジョンのある領主の兵士達がダンジョンの封鎖を行っていた。

ファールハイトに引き連れられた騎士団は溢れ出ようとするスケルトンやゾンビを討伐しながらダンジョンの奥へと向かっていく。

ダンジョンの奥へと到着するとゾンビマスターがおり地中から次々とゾンビやスケルトンが湧きだしていたが人数の利を生かして堅実に対応していく。

ゾンビマスターは4人の騎士団長を中心とした精鋭によって討伐された。